心理療法としての仏教 の商品レビュー
現代心理療法の発展と仏教: 西洋社会への仏教・瞑想浸透 仏教への心理学的接近 仏教は宗教か・哲学科 心理療法の態度 仏教という現代心理学: 4つの聖なる真理 基本t系考え方・態度 西洋心理学と仏教: 自我 自己実現と自己超越 同一化と執着 仏教の病因論と無明 現代心理療法としての...
現代心理療法の発展と仏教: 西洋社会への仏教・瞑想浸透 仏教への心理学的接近 仏教は宗教か・哲学科 心理療法の態度 仏教という現代心理学: 4つの聖なる真理 基本t系考え方・態度 西洋心理学と仏教: 自我 自己実現と自己超越 同一化と執着 仏教の病因論と無明 現代心理療法としての瞑想: 瞑想と心理力学的理解 変性意識の治療的意義 瞑想的心理療法の実践: ストレス・リダクション 終末期医療の心理的援助 自己覚知の心理学 現代社会の心理療法: 日本の霊性 弧と宗教 現代社会の心理療法
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ヴィパッサナー瞑想を中心に、”現象学的”な「癒しの技法・文化」を、心理学を基盤にまとめ上げた好著、といって伝わる人が果たしてどの程度いるのかはわからないが、「物事をありのままに見る」技法とそれを生み出す文化・思想に関心がある人にとっては一度くらい読むべき本だとは言える。取り上げら...
ヴィパッサナー瞑想を中心に、”現象学的”な「癒しの技法・文化」を、心理学を基盤にまとめ上げた好著、といって伝わる人が果たしてどの程度いるのかはわからないが、「物事をありのままに見る」技法とそれを生み出す文化・思想に関心がある人にとっては一度くらい読むべき本だとは言える。取り上げられているもののは比較的メジャーなゲシュタルト療法やフォーカシング、サイコシンセシスから、ややマイナーなユングの能動的想像法やチベットの修行法まで含む。
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仏教および瞑想、禅などを心理学や心理療法の観点から捉えなおすという試みは、欧米諸国では盛んになされ、私自身も深い関心をもってそうした視点から人間性心理学やトランスパーソナル心理学を学んできた。 この本は、理論面で新たな貢献がある分けではないが、日本の研究者による数少ないその取り...
仏教および瞑想、禅などを心理学や心理療法の観点から捉えなおすという試みは、欧米諸国では盛んになされ、私自身も深い関心をもってそうした視点から人間性心理学やトランスパーソナル心理学を学んできた。 この本は、理論面で新たな貢献がある分けではないが、日本の研究者による数少ないその取り組みとして貴重であり、後半部で瞑想と心理療法を実践的な視点から比較し、両者の実践上の問題を議論する部分から学ぶところが多かった。 もちろん著者は、瞑想が通常の心理的な治療を超えた深さをもつゆえに適用を間違えば深刻な問題を引き起こす場合もあることを指摘する。その上で「瞑想的実践や現代心理療法に現代人の強い関心が集まっているのは、私たちが集合的規模でここの内面の探求を行い、それをただ自身の治癒に役立てようとするだでけではなく、訪れてきた大きな時代の波を乗り切り、その先の時代を歩むために心を成長させる必要性を強く感じているかからではないだろうか」というような広い視野からの考察も行っている。
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