1,800円以上の注文で送料無料

美亜へ贈る真珠 の商品レビュー

3.8

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

SFという舞台装置を…

SFという舞台装置をうまく利用して、切ない話を作り上げています。恋愛物が好きな人、SFが好きな人、泣ける話が好きな人など、様々なタイプの人に勧められる1冊です。

文庫OFF

タイトル通り、カジシ…

タイトル通り、カジシンの短編の名作集、見亜へ贈る真珠は、カジシンのデビュー作だが今でも色あせない名作

文庫OFF

恋愛が絡んだSFの短…

恋愛が絡んだSFの短編が収録されています。話によって質は変わりますが感動する作品も多くありました。カジシン好きなら読んで損はなし!SFが特に好きじゃない人でも楽しめると思います。

文庫OFF

2024/02/18

SF。短編集。 表題作、「詩帆が去る夏」、「"ヒト"はかつて尼那を……」の3作が再読。 どれも良い話。 「時尼に関する覚え書」が一番好み。 一作だけホラーっぽい「玲子の箱宇宙」も印象的。

Posted byブクログ

2017/03/31

優しかったり暖かかったり怖かったり、いろんな話があった。 地球が征服され、ヒトが絶滅する話は印象深かったな。あの少年は、どんな大人になるんだろう。

Posted byブクログ

2015/11/15

面白い。表題作もいいし、「時尼に関する覚え書」も静かで深い感動を与えてくれる。 ただ、この「純愛」ってのがどうも僕には苦手で、どっかで嘘っぽさを感じてしまうんだよね。そこが、いまいちハマれなかったところ。

Posted byブクログ

2013/02/18

ロマンチックSF  既読の「美亜へ贈る真珠」はパスして、「詩帆が去る夏」からはじめるが、クローンに自殺にと大掛かりな背景の割にはあっさりとした印象。なにに『努力する』のかわかんないままなのが消化不良。  次の「梨湖という虚像」はおきまりのエンディング。むしろ主人公が体を提供す...

ロマンチックSF  既読の「美亜へ贈る真珠」はパスして、「詩帆が去る夏」からはじめるが、クローンに自殺にと大掛かりな背景の割にはあっさりとした印象。なにに『努力する』のかわかんないままなのが消化不良。  次の「梨湖という虚像」はおきまりのエンディング。むしろ主人公が体を提供するのかなぁと思ったが、そうじゃなかった。きっとこのエンディングの方がいいんだろうな。  「玲子の箱宇宙」はなかなかの力作。面白いと思った。でも、ロマンチックではないなぁ。  「“ヒト”はかつて尼那を……」は前半のダルさがあるものの、『古き良き時代のSF』に通じる人類の強さが感じられてとてもうれしく思った。一番の作品かな。  どこかで見たことがある気がする「時尼に関する覚え書」はすこしがっかりかな。ベンジャミン・バトンだもの。  ラスト飾る「江里の“時”の時」は時震を扱ったもの。いい味だし、オチもきれいだ。ただ、主人公の戻る現在がどうなっているのかの余韻がほしかったなぁ。ロマンチック路線だからしかたないかな。  全体的にはとても良かった。やっぱり SF はいいなぁ!!

Posted byブクログ

2012/08/23

分類するとすれば時間SFなのだろうけど、それ以上に人間ドラマが美しい。じんわりと胸に染みる。登場人物の一人一人がいとおしく思えて、大切な一冊になるのじゃないかなあと思う。

Posted byブクログ

2012/04/04

オススメのSF短編から気になったので読了。 時間モノと恋愛を結びつけるのは恐ろしく相乗効果あるなぁと納得。

Posted byブクログ

2011/07/27

  声が出ない。1作目の「美亜へ贈る真珠」を読んだ時点でそういった状態でした。泣くという段階を一気に飛び越した後で涙が出てきました。なんだこれは。こんなすれ違いがあっていいのか。誰の立場に立っても涙なしには読めません。加えて梶尾さんの表現の美しさにも舌を巻きます。   永遠の想...

  声が出ない。1作目の「美亜へ贈る真珠」を読んだ時点でそういった状態でした。泣くという段階を一気に飛び越した後で涙が出てきました。なんだこれは。こんなすれ違いがあっていいのか。誰の立場に立っても涙なしには読めません。加えて梶尾さんの表現の美しさにも舌を巻きます。   永遠の想いは存在するのでしょうか。深く想っていても離ればなれになって時が経てばその想いは薄れてしまうし、振り向いてくれる可能性が皆無の人を想い続けることも難しい。けれど愛する人が手の届きそうな位置にいるとしたら、もどかしさと共にその想いは募るばかりかもしれません。時間という絶大な障害物に対しては言い様のない歯痒さを覚えました。   それでも梶尾さんの話はどれも最後には希望があって救われます。特に好きなのは、違う時間の流れの中で生きる恋人を描いた「美亜へ贈る真珠」、おとぎ話のようで哀しい優しさに包まれている「"ヒト"はかつて尼那を」、そして自分を犠牲にしても相手を想いとおした「江里の"時"の時」でした。

Posted byブクログ