忘却の船に流れは光 の商品レビュー
主人公の壮大なだらしなさも、拷問や環境の描写の強烈なエグさも最高。テンションがいやでも上がっちゃう。ひとくちで勘弁してくれって思っちゃうくらい、いろんな味が詰まった物語。
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見覚えのあるオチはたぶん様式美ってことで。 すごくよい和製SFでした。海外SFだとキリスト教の感覚すぎてわからないものが仏教だとこうなるのかーみたいな。あと文庫版での篠房六郎がいい仕事しすぎだとおもった
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またそういうオチかっ!田中啓文じゃなければ許さないところです SFネタが盛りすぎというくらい盛りだくさんで楽しめましたが、昔と比べてグロ描写のレベルが下がった気がします。 方向性が違うだけかもしれませんが。
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- ネタバレ
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図書館で借りました。 SF。 「蹴りたい田中」を書いている人だけあり、この作品の流れも、そんなダジャレ要素満載。 よく人が死ぬ。けっこう無惨。 その上、ヤオイちっく。 階位制の頂点、聖職者は性器を持たない。ブルーという神学生もまた性器がなく、それでもそういった欲望は持っている。嘘をついた罰として師父に拷問されるのだが、……そのものずばりハードSMですな。めっちゃスカ●ロ系だし。 気味悪いものがいっぱいてんこ盛り。 内容は 悪魔によって人類は滅ぼされ、主は人を守るために世界を作り出した。 そこは完全な階位制。 そして幾星霜。悪魔崇拝がその世界を覆い、その世界は滅びかけていた。 ここは地球で「壁」の外には世界があるのだと、ヘーゲルは言う。 だが、壁の外は宇宙だった。 ここは船なのだ、と気がつく。 そして、ヘーゲルが死んで、ブルーは真実を探求し続け、理解する。 ここは宇宙船の中ではなく、タイムマシーンの中なのだ、と。 ここまでくればオチはおのずとわかる。ラストで。 「かくして円環は閉じられた」 そういうこと。 嫌いじゃないが(笑)、大怪我をしているわりに、みんな元気に動いてしまうのがわからない。そのへんがリアリティーがない。 二段仕掛けの真相というのは、面白い。さすがだ。
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日本神話とクトゥルフ神話の綯い交ぜ度合いは相変わらず。SFとしても、骨太のテーマ「世界の謎」に取り組む。壁と階層に別けられ、職業毎に姿形まで異なる人間たち。奇抜な世界観に引き込まれ、そしてブルーが辿り着く意外な結末(ちょっと意外を追求したあまり、作中に矛盾がある気もしますが)に驚...
日本神話とクトゥルフ神話の綯い交ぜ度合いは相変わらず。SFとしても、骨太のテーマ「世界の謎」に取り組む。壁と階層に別けられ、職業毎に姿形まで異なる人間たち。奇抜な世界観に引き込まれ、そしてブルーが辿り着く意外な結末(ちょっと意外を追求したあまり、作中に矛盾がある気もしますが)に驚かされる。
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●駄洒落SFミステリの大家。だっけ? 牧野修・我孫子武丸との共著「3人のゴーストハンター」を読んだのが最初ですが、耽美牧野論理派我孫子両氏を尻目に、ひとりひたむきに汚物路線を走っていたような記憶が。て誤解ですか? 分類はたぶん悪魔エログロSFでいいと思うんですが、なんか違うな。 ...
●駄洒落SFミステリの大家。だっけ? 牧野修・我孫子武丸との共著「3人のゴーストハンター」を読んだのが最初ですが、耽美牧野論理派我孫子両氏を尻目に、ひとりひたむきに汚物路線を走っていたような記憶が。て誤解ですか? 分類はたぶん悪魔エログロSFでいいと思うんですが、なんか違うな。 いちおうのエロシーンも、あんまりエロくないんだよね。 成年まんがの牛乳少女が、エロを通りこしてギャグにしか見えないような感じと言えば、なんとなくおわかりいただけるでしょうか? ●SFとしてはきれいに落ちててよろしいんじゃないかと思います。はい。 別にSF読みじゃないですけど私。
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