ハリウッド・サーティフィケイト の商品レビュー
レオナ大活躍! ハー…
レオナ大活躍! ハードボイルドの雰囲気を漂わせた作品です。
文庫OFF
今回はレオナが主人公…
今回はレオナが主人公として登場します。御手洗ともっと絡んでくれることを切実に願っている自分です。
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長いし、御手洗さんほとんど出てこないし、猟奇的殺人、暴力的、となかなか読んでてぐったりする内容だった。
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面白いけどとにかくグロテスクでおぞましい。 レオナってこんなキャラだったっけ? 御手洗潔が電話のみの登場。 私にはそれが一番衝撃だった。
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『暗闇坂の人喰いの木』『水晶のピラミッド』『アトポス』に続く松崎さんの猟奇殺人ものですが、今回はハードボイルドです。全米を震撼させた女優の子宮強奪殺人事件。親友を惨殺され、次はレオナと名指しされた魔王様の敵討ち、行動様式がジャイアニズム入ったエロオヤジで痛いです。幻想的な「子宮」...
『暗闇坂の人喰いの木』『水晶のピラミッド』『アトポス』に続く松崎さんの猟奇殺人ものですが、今回はハードボイルドです。全米を震撼させた女優の子宮強奪殺人事件。親友を惨殺され、次はレオナと名指しされた魔王様の敵討ち、行動様式がジャイアニズム入ったエロオヤジで痛いです。幻想的な「子宮」にまつわる【ケルトの伝説】。現実的なハリウッド【ポルノグラフィ】、闇社会【臓器移植】【クローン】。それらが渾然一体となって、いつもの島田ワールドを練り上げます。続編の構想があるのなら書いてください。読みたいです。(2001年)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
御手洗シリーズのスピンオフ作品で、今回はハリウッド・スター、レオナ・マツザキが主人公。 まず最初に云いたいのは、本作は読んでいて気持ちがいいものではない。むしろ読後は食欲と性欲を著しく減じるほどのグロテスクな内容だ。 読中、しきりに頭をよぎったのは、「なぜこんな作品を島田氏は書いたのだろう?」という疑問文だ。 この疑問に対して自分なりの答えを以下に書いてみる。 恐らく島田氏はエッセイ『聖林輪舞』で取材したハリウッドの内幕と、世紀末から新世紀にかけて関心を抱いて取材を続けている脳科学やDNAなどの遺伝子工学の分野で得た知識を総動員してこの作品を物したものだと思われる。 この作品で数多く語られる神の冒涜とも云えるクローン技術やアメリカのアンダーグラウンドで繰り広げられる異様なポルノ・グラフィティの世界は正直云って、読者の食指を動かすものでは決して、ない。知らずにいてもいいことだろうし、恐らく日本のみならず、世界大半の人がその世界の一端にも触れる事なく人生を終えることだろう。 つまり、この作品において島田氏は読者へ娯楽を提供しているのではなく、許されざる悪行が皆の知らないところで繰り広げられている事を啓蒙しなければならないという使命感のみで書き上げたということだろう。 作品の形態は一応ミステリという形をとってあり、サプライズも含んであるから本格の部類に入るのだろうと思うが、個人的には真相は最初の方で解ってしまった。作者が仕掛けたミスリードも惑わすほどの効果はなく、作者の手法の構造が透けて見えたほどだ。 しかし、上にも述べたようにこの作品の要素はこのミステリ部分にはなく、作者がミステリ作家であるがゆえにこの形態を採ったに過ぎない。そして、この時期の島田作品の特徴である御手洗潔のカメオ出演(今回も電話の声のみ)もしっかりとあるからファン・サービスも忘れてはいない。 また『暗闇坂の人食いの木』以降の御手洗シリーズの特徴に本筋の話を彩る膨大なエピソードがあるが、今回はケルト民族の神話とあのコナン・ドイルも関係したコティングリー村の妖精騒動がそれに当たる。この辺の物語は今回も無類に面白い。 コナン・ドイルに至っては晩年の心霊・神秘研究の話はもとより、かの名作『バスカーヴィル家の犬』が盗作で、本当の作者はドイルが殺したなんていう話も盛り込まれており、今回も非常に愉しめた。 あと気になったのが島田の英単語の発音表記。 カメラの「ナイコン」、車の「ディムラー」はそれぞれ「ニコン」、「ダイムラー」ではないのかと思う。それぞれ本当にアメリカではそのような云い方をするのかはこちらが無知で知らないが、「レジュメ」を「レザメ」というのは明らかに間違いだろう。どっかの訛りではないだろうか。あと「ストゥディオ」は「スタジオ」でも十分だろう。 とにかく、この作品は読者を選ぶ作品だ。万人に勧められるものではない。島田作品が好きでなおかつ彼のスピリットに共感できるものでしか勧められない、少なくとも私は。 それでもその人が女性ならば勧めないだろうなぁ、絶対。 最後にこれは後の大事件の序章に過ぎないという一文で結ばれる。この大事件は既に語られたのであろうか? そしてこれよりも更に陰惨な事件が語られるのかと読みたいやら読みたくないやら、う~ん、困ったものだ。
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なんだか色々と難解でしたが、最後の痛快さはさすが。というか、これ自体が続きものだしこの後にも続くんですね。読まなきゃ。
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御手洗潔シリーズ。ですが、御手洗潔はほんのちょこっとしか出てきません。主役はレオナ。 「水晶のピラミッド」「暗闇坂の~」などに登場したレオナが苦手だな~と思っていたのですが、この作品で逆に好きになりました。
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最近の作はなんだかなぁ、というものが多い。これは松崎レオナが主役なんだけれども、唯一読めたのは御手洗との会話部分のみというお粗末さだった。 まず英語っぽいカタカナ使用が鼻につく。日本語で日本人読者を対象にものを書いているのにどうして英語、というか米語の発音を持ってこなければならな...
最近の作はなんだかなぁ、というものが多い。これは松崎レオナが主役なんだけれども、唯一読めたのは御手洗との会話部分のみというお粗末さだった。 まず英語っぽいカタカナ使用が鼻につく。日本語で日本人読者を対象にものを書いているのにどうして英語、というか米語の発音を持ってこなければならないのかよくわからない。Nikonのカメラの描写に、なぜ「ナイコン」というアメリカ発音を使うのか。意味がないと思うのだけれど。 昔は猟奇描写が謎めいていて上手だったのに、今はすぐにネタばれしてしまう。臓器売買と移植をテーマに、性転換や幼児虐待をまぜた話なのだが、臓器売買のシンジケートの名前がエムブリヨニックでそのまま(ES細胞-Embryonic stem cells)である。読者をバカにしているの? レオナが単身でシンジケートにもぐりこみ当然返り討ちにあって捕まってしまうと、「女」が男に太刀打ちできると思うから間違ったんだという性差別的言い訳がついてくる。ゲームや映画じゃあるまいし、シンジケートに単独で殴り込んだら、男だってやられるって。島田さん、最後のディナーのような作品をまた書いてください。
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スナッフフィルムをめぐって、ハリウッド女優・松崎レオナが八面六腑の大活躍をする本格ミステリー。 御手洗の登場は僅かながら、的確な推理とレオナとの微笑ましい会話に、相変わらずの圧倒的な存在感を感じる。 超大作ながら、この事件は序章に過ぎないという。島田ワールドの壮大さに唖然とする。
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