ヘル の商品レビュー
筒井康隆デビューしたくて、装丁がイカしてるやつ購入。 時系列前後しまくり、夢(地獄)に時間の概念がないことを強く感じた。 57調がカッコ良すぎる。もし自分が曲作るんだったら絶対サンプリングしたいフレーズが多すぎる。
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人間の願望や欲望がそのまま現実になって時間を前後にしたり、時には生死飛び越えて物語が進んで行く、まさに筒井ワールド。バーチャルな世界とリアルな世界が入り乱れ、その先には…
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生と死は境のないもので、夢を通じて行き来できるもの。 死に方も、死とわかるものもあれば、もしかしたら死んだのかもしれないというもの、苦しくても死ねないものもあり、行けるようで行けず、遠いのかというと近いようであり…。 誰にもわからない混沌とした世界。現世と浮世の描写が続く。 後半「ボケる」がキーワードとして出てきて、この世界の謎を解く鍵になりそうだが、死者はこだわりのないのが特長で、謎を深くは追求しない。 読み進めるに連れ、覚めない夢の繰り返しにとらわれ、だるい苦しさの中でもがくような混沌とした感じが濃くなり、この世と死後の境目はきっとこんなものなんだと思われてくる。 物語の中の時間があっちこっちに飛ぶのも、5次元界を感じさせる。 騙されたような、夢のような、でも納得させられてしまう内容。 泡のような後味の作品。
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うーん、内容があたふたしたまま終わった。オチとかってないのかな?推理小説ばかり読んでるから、オチを求めたくなってしまうのだけれど…。これが筒井さんワールドなんだろうか。
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久しぶりに筒井長編(中編?) 普通の小説家と思って読み始めたら、 だんだんメタな感じになってきて、ついていけるか心配になりましたが、 メタかと思ったのは、ヘルがそういう世界だったからでした。 ヘルは、死んだ人が行く世界。 いわゆる地獄とも違う様子。 ヘルは夢とつながっていて、...
久しぶりに筒井長編(中編?) 普通の小説家と思って読み始めたら、 だんだんメタな感じになってきて、ついていけるか心配になりましたが、 メタかと思ったのは、ヘルがそういう世界だったからでした。 ヘルは、死んだ人が行く世界。 いわゆる地獄とも違う様子。 ヘルは夢とつながっていて、時間の感覚がないので、 時空を簡単に飛び越えて、同時に存在していたりします。 小さかった子どものころと今が一緒に在る。 そして、殺した人も殺された人も一緒に存在し、 恨んだり恨まれたりも薄れているかのよう。 もうすぐにでもヘルに行っていいと思います。
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リズムがすごい。町田康に通じるものがあるがそれ以上に読みやすい。 ライトノベル的な娯楽小説という感じ。私には伝わるものが特になかったので★三つ
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夢を見ているような話だ。後半の人々が狂気に満ちていくさまは凄い。筒井康隆の狂人は笑えるやばさ、凄味がある。
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09/05/16 ヘル・・・死者の行くところ。天国でも地獄でもない。生きていたときの執着はない。 生きていたとき色んな人間関係のからみが思い起こされる。 地口の面白さ。死を間際にした人たちの猛烈な世迷言・バブリング。
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ある日突然、あなたは「ヘル」に迷い込む。ここでは、あなたを殺した奴が平然と暮らしてる。妻は不倫を続けてる。幼なじみはまだイジメを怨んでる。逃げても逃げても追っ手はやって来る―。「もうイヤだ」と思ったって無駄、「ヘル」から逃れるすべはない―七五調にのせていざなう恐怖と哄笑の筒井ワー...
ある日突然、あなたは「ヘル」に迷い込む。ここでは、あなたを殺した奴が平然と暮らしてる。妻は不倫を続けてる。幼なじみはまだイジメを怨んでる。逃げても逃げても追っ手はやって来る―。「もうイヤだ」と思ったって無駄、「ヘル」から逃れるすべはない―七五調にのせていざなう恐怖と哄笑の筒井ワールド。
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