カレル・チャペック の商品レビュー
イヴァン・クリーマというチェコ人が、オーストリア=ハンガリー帝国時代のチェコに産まれたカレル・チャペックという人の生涯と作品を書いた一冊。人の生き様だからふざけられないし真剣に取り組んでいて、こうーなんだねー、そそられないの。腹一杯でもおいしい物だったら食べたいじゃん、そういう感...
イヴァン・クリーマというチェコ人が、オーストリア=ハンガリー帝国時代のチェコに産まれたカレル・チャペックという人の生涯と作品を書いた一冊。人の生き様だからふざけられないし真剣に取り組んでいて、こうーなんだねー、そそられないの。腹一杯でもおいしい物だったら食べたいじゃん、そういう感じではない。 しかしだね、クリーマの書き方、目線が「お母さん的」に感じてしまい、なんでなのかなーと考えた所、「すごい偉人として」より「一人の人間」として酸いも甘いも捉えてる傾向があるのではないか、とそのように思った。
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イヴァン・クリーマ『カレル・チャペック』青土社、読了。 われわれは暗い墓場に眠るだろう、そして、 われわれの世紀もおわるだろう、そのとき、 来てくれ、世界よ! われわれを見に、 そして、われわれを恥じてくれ。 われわれの墓に碑銘を刻んでくれ、簡潔に われわれの世紀を評価する。 ...
イヴァン・クリーマ『カレル・チャペック』青土社、読了。 われわれは暗い墓場に眠るだろう、そして、 われわれの世紀もおわるだろう、そのとき、 来てくれ、世界よ! われわれを見に、 そして、われわれを恥じてくれ。 われわれの墓に碑銘を刻んでくれ、簡潔に われわれの世紀を評価する。 科学、技術と労働と 進歩と、とりわけ殺人の。 それは記録を好む時代だった、 大きさを競う時代だった。 大きな時代はそれと同じ大きさの惨劇をもたらす、 それに、英雄と大悪党を。 われわれは暗い墓場で、安らぎを得る、そしたら 歴史に何か遺産をのこしておこう。 多くの記録、発明、それに貧困 独裁者、戦争、バダホース。 1936年。 チャペックの生涯と作品全体を取り上げ深くその内面まで踏み込む浩瀚な評伝。チャペックがプラグマティズムに関心を寄せていたことを本書で初めて知る。警世の預言を立体的に浮き彫りにする。原題は「大きな時代はそれと同じ大きさの惨劇をもたらす」。
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