レイアウトの法則 の商品レビュー
人間の行動も建築も周囲との関係性無しには論じることはできず、その関係性をレイアウトと言い、そのレイアウトを認知することをアフォーダンスと言う。 この観点でアートや建築を見る目も、更には自分の回りの日常を見る目すらも変えうる一冊だった 「デザインのデザイン/原研哉」、「誰のため...
人間の行動も建築も周囲との関係性無しには論じることはできず、その関係性をレイアウトと言い、そのレイアウトを認知することをアフォーダンスと言う。 この観点でアートや建築を見る目も、更には自分の回りの日常を見る目すらも変えうる一冊だった 「デザインのデザイン/原研哉」、「誰のためのデザイン?/DAノーマン」に並ぶ名著だとおもうが、この本はデザイン論を超えている。
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きめがある ・・周囲のどの表面にも細かな粒が満ちており、それがある秩序、つまり きめ をなしている 本書がレイアウトと呼ぶのは、このまだ肌理の性質を持つ周囲のことである。入れ子するレイアウト・・ 知覚心理学者ジェームスギブソン ・・21世紀の心理学はアートが何かを掘り当てた・・ ...
きめがある ・・周囲のどの表面にも細かな粒が満ちており、それがある秩序、つまり きめ をなしている 本書がレイアウトと呼ぶのは、このまだ肌理の性質を持つ周囲のことである。入れ子するレイアウト・・ 知覚心理学者ジェームスギブソン ・・21世紀の心理学はアートが何かを掘り当てた・・ wikiより アフォーダンス(affordance)とは、環境が動物に対して与える「意味」のことである。 アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語であり、生態光学、生態心理学の基底的概念である。「 与える、提供する」という意味の英語 afford から造られた。 ・・ところが、ずいぶんと前から、きめについて、レイアウトについて、アフォーダンスダンスについて、持続して探求している・・人々がいた。彼らはアーティストと呼ばれていた。世界には知覚心理学よりもはるかにレイアウトに詳しい人がいる。・・・アートすでにいくつものレイアウトの法則を知っている。
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本のタイトルからハウツー的な内容を想像するかもしれませんが、アフォーダンスについて書かれた本です。視覚による認識の話や身体の動きなど興味深い内容で、クリエイティブの人にとっては良い刺激になると思います。 私の場合、いつも電車から見ている風景や、Photoshopでオブジェクト(...
本のタイトルからハウツー的な内容を想像するかもしれませんが、アフォーダンスについて書かれた本です。視覚による認識の話や身体の動きなど興味深い内容で、クリエイティブの人にとっては良い刺激になると思います。 私の場合、いつも電車から見ている風景や、Photoshopでオブジェクト(レイヤー)を重ね合わせのような身近なことにも、いままでとは違った見方が出来るようになりました。 こちらのページでは、デザイナーの深澤直人氏も本書を紹介しています。 http://www.axisjiku.com/jp/2011/05/09/創造への繋がり-36%E3%80%80『レイアウトの法則』/評者/
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本書で言う「レイアウト」という言葉は、デザイナーの使うそれよりも、よりマクロな意味。肌理(きめ)のレイアウト、自然のレイアウト…それらが層を織りなし自然界を構築している、と言った捉え方それ自体が美しく感じられた。
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認知心理学の側面から、絵画、建築、写真、グラフィックの分野を人間の感覚をもとに書かれた本。 なので今までの芸術論とは全く違った視点で描かれています。 周りの環境やモノから人間が無意識のうちに感じてしまう 感覚、モノの肌理、余白や光に注目することで 新たな視点からデザインやアートを...
認知心理学の側面から、絵画、建築、写真、グラフィックの分野を人間の感覚をもとに書かれた本。 なので今までの芸術論とは全く違った視点で描かれています。 周りの環境やモノから人間が無意識のうちに感じてしまう 感覚、モノの肌理、余白や光に注目することで 新たな視点からデザインやアートを分析しようと試みている。 芸術の分野ではあまり論じられることのない内容なので とっつきにくいかもしれないが、これを読むと、 人間というのがいかに無意識の行為でできているかがよく分かる。
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この本の中で、もっとも感動したのは、建築家、塚本由晴氏との対談部分です。今まで漠然としていた建築とアフォーダンスの関係が、これを読むことで完全に理解できました。もともと塚本氏のアトリエ・ワンの建築手法は共感できるところが多く、その中で、レイアウトという言語で説明されてさらに感覚的...
この本の中で、もっとも感動したのは、建築家、塚本由晴氏との対談部分です。今まで漠然としていた建築とアフォーダンスの関係が、これを読むことで完全に理解できました。もともと塚本氏のアトリエ・ワンの建築手法は共感できるところが多く、その中で、レイアウトという言語で説明されてさらに感覚的に定着できたと思います。
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魚や野菜や果物の肌理を見る。人の黒眼と白眼の比率を見る。歩く人の脚の振れ具合を見る。異性を見る。曲がり角の向こうをのぞく。そのような時に知覚していることは、すべてレイアウトである―。 絵画からリハビリテーションまで、その本質を光・余白・力のレイアウトとして描き切る、生態心理学=...
魚や野菜や果物の肌理を見る。人の黒眼と白眼の比率を見る。歩く人の脚の振れ具合を見る。異性を見る。曲がり角の向こうをのぞく。そのような時に知覚していることは、すべてレイアウトである―。 絵画からリハビリテーションまで、その本質を光・余白・力のレイアウトとして描き切る、生態心理学=アフォーダンスの平易で画期的な実践への招待。
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著者は生態心理学の第一人者:佐々木正人。人やモノの表面の「肌理」への観察眼。絵画、写真、建築、組み版、相撲、リハビリテーション、ダンスなどの事例を通して、レイアウトの本質=肌理のの性質を解きほぐしていく。私たちは、日常生活の中で、あるいはもの作りのなかで、何にアフォードされて生き...
著者は生態心理学の第一人者:佐々木正人。人やモノの表面の「肌理」への観察眼。絵画、写真、建築、組み版、相撲、リハビリテーション、ダンスなどの事例を通して、レイアウトの本質=肌理のの性質を解きほぐしていく。私たちは、日常生活の中で、あるいはもの作りのなかで、何にアフォードされて生きている、動いているのでしょうか?とにかく興味深い一冊です。PS.建築家の塚本さんとの対談も興味深い。(by masaki)
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