ASAKUSA STYLE の商品レビュー
ページを開いてまず思い出したのは、昨今のソロキャンプブーム。 実は、多くの人が望んでいる生活なのではないかと思った。 部屋の内部の写真を見て驚いた。 なぜなら、イメージしていたホームレスの生活とはかけ離れていたため。 私たちと変わらない「生活」があったから。 正常な「生活」が...
ページを開いてまず思い出したのは、昨今のソロキャンプブーム。 実は、多くの人が望んでいる生活なのではないかと思った。 部屋の内部の写真を見て驚いた。 なぜなら、イメージしていたホームレスの生活とはかけ離れていたため。 私たちと変わらない「生活」があったから。 正常な「生活」があるようにみえたから。 ホームレスとは悲惨なものだと思っていたから。 これらの写真からは、読書をし、料理をし、少しの仕事をし、結婚をし、ご近所付き合いをする、普通の生活がある様に思えた。 そこに惨めさは感じられない。 豊かささえ感じ取れる。 自分で選んだ生き方がある様に思えた。 生きるために「生活」している。 自分の生活は慌ただしく、欲望にまみれ、働くため、消費するために「生活」している。 ホームレスが羨ましいとさえ思えた。 養老孟司が「バカの壁」で言っていたことを思い出す。 『ホームレスは否定的に見られるし蔑まれたりもします。しかしよく考えると、実はそれは私たちが子供の頃には理想の状態だったはずなのです。何せ彼らは働かなくても食える身分なわけですから。なぜ戦後の日本人が必死で働いたかと言うと、この「働かなくても食える」という状態になりたかったからです。ところが戦後50年以上たった今、今度はテレビで「失業問題が深刻だ」とか何とかやっている。誰も飢え死にしないで食っているにもかかわらず、です。』
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創意工夫次第で人生楽しくなりそうな気がしてくる。そんな一冊です。 働いても家賃で給料から色々持っていかれることを思うとある意味理想的な暮らしといえましょう。
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- ネタバレ
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図書館で借りて読んでみた。これだけのアイディアと生活力と根気があるなら、十分ふつうのおうちに住めそうなんだけど…一旦ホームレスになるとなかなか難しいのかな。でも、会社員ってひともいたし(゜_゜>)
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塒と寝床が同義語になるのがホームレスの要件だと思っていました。 が、ホームレスでも家を持つ。その家が大多数の家と違うのは不動産でなく動産であるってことだけ?
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浅草・隅田川近辺に暮らすホームレスのホームを収録した写真集。「暮らす」とは「生きる」とは何か?という問いを投げかけてくる。最初に登場する「充実した本棚のあるマヤさんの部屋」は、世界中の研究者・読書家に希望を与えてくれた。彼らの家は定期的に解体・移動を強いられるが、それでも写真集に...
浅草・隅田川近辺に暮らすホームレスのホームを収録した写真集。「暮らす」とは「生きる」とは何か?という問いを投げかけてくる。最初に登場する「充実した本棚のあるマヤさんの部屋」は、世界中の研究者・読書家に希望を与えてくれた。彼らの家は定期的に解体・移動を強いられるが、それでも写真集に収められた生活を眺めていると、実はホームを失っているのはホームレスではなく、自分の「家」をホームだと感じられない人々のことかもしれないと思わされる。
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