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2015/09/28

副題は、鉄道とコンクリートと伴に六十年。 国鉄改革のキーポイントはここだ。今だから明らかになる真実。渦中の総裁だった著者が思いを語る。(2003年刊) ・プロローグ ・第一部 私とコンクリート ・第二部 鉄道の建設と改良   大阪工事事務所時代   東海道新幹線の建設   国鉄常...

副題は、鉄道とコンクリートと伴に六十年。 国鉄改革のキーポイントはここだ。今だから明らかになる真実。渦中の総裁だった著者が思いを語る。(2003年刊) ・プロローグ ・第一部 私とコンクリート ・第二部 鉄道の建設と改良   大阪工事事務所時代   東海道新幹線の建設   国鉄常務理事時代 ・第三部 鉄道の経営   西武鉄道時代   鉄道建設公団時代   国鉄改革 ・エピローグ ・付編 報告と提言など ・むすび 著者の経歴をみると、帝大土木科卒業、鉄道省入省、戦後、新幹線建設にたずさわり、常務理事で退職、西武鉄道副社長を経て、鉄建公団総裁、国鉄総裁、西武鉄道社長。土木学会会長。と、土木技術者であり、鉄道経営者であることがわかる。本書には、貴重な証言が多く興味深い。国鉄の技師長室長時代、技師長島秀雄の「島語」のエピソードが面白い。また、名古屋幹線工事局長時代の岐阜県ルートをめぐる貴重な証言も興味深い。国鉄総裁時代の話について、後藤田正晴の回想だと、国鉄改革に後ろ向きであった印象を受けるが、本書において著者は明確に否定している。(p195)本書は、戦後の鉄道史(新幹線建設)を知る上で、必読の1冊といえる。

Posted byブクログ