軍事がわかれば世界が見える の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
イラクを攻撃した直後の、圧倒的に強かった頃のアメリカの話。 だからちょっと古い本ではあります。 2度の世界大戦で疲弊したヨーロッパに対して、国土が戦地にならなかったアメリカ。 科学の進歩がストレートに生活に反映され、経済力を強め、軍事開発へと繋がった。 “加えて、米国は伝統的に王制ではなく、議会制民主主義と大統領直接選挙制という、国民と政権とのあいだの距離が世界の大国の中では最も小さいという点も重要である。” 強いアメリカ。 正しいアメリカ。 アメリカの民意が目指したものはそういうものだということは、この本を読まなくてもうすうす分かっていたこと。 知りたかったのは、それに対して日本はどうするべきか、どうあるべきかということ。 残念ながら、その疑問に答えてくれる本ではなかった。 “二十一世紀は「米国主導の一極支配体制」が堅持される時代であり続ける。それが、世界全体に大きな平和と安定をもたらす決定的な要因として働くはずである。” 今となってはねえ…。
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