悪意銀行 の商品レビュー
主人公2人組の、丁々…
主人公2人組の、丁々発止のユーモラスなやり取りが面白い、ユーモアピカレスク小説。軽妙洒脱な著者の持ち味が活かされている。
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数ある都筑氏の作品の…
数ある都筑氏の作品の中でも特にユーモア物を集めた1冊です。
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表題作の「悪意銀行」…
表題作の「悪意銀行」は仰天のアイデアも見事だが、全編にユーモアが溢れていて楽しく読める。ショートショートも面白かった。
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中編の「悪意銀行」短編の「NG作戦」「ギャング予備校」の3篇が近藤&土方が活躍する「紙の罠」の続編集。その他にショートショートと落語も入ったユーモア小説のアソートセット。 近藤や土方だけでなく、このシリーズに登場する女性たちはとても魅力的だ。また今ならニューハーフと言われるだろ...
中編の「悪意銀行」短編の「NG作戦」「ギャング予備校」の3篇が近藤&土方が活躍する「紙の罠」の続編集。その他にショートショートと落語も入ったユーモア小説のアソートセット。 近藤や土方だけでなく、このシリーズに登場する女性たちはとても魅力的だ。また今ならニューハーフと言われるだろうオヤマーも恐いけど可愛い。その他大勢の野郎共もマヌケで愛おしくなる。 この文庫に、なぜ近藤&土方が初めて登場する「紙の罠」も含めなかったのか疑問だったが、読んでなんとなく分かった。たしかに「紙の罠」は面白いのだけれど本文庫に納めされている「悪意銀行」以降の作品と比較するとかなり差がある。発表は僅か1年の間でしかないが全く作風が違う感じがする。「紙の罠」はその年代にふさわしい古くささを持っているが、「悪意銀行」以降の作品は今でも十分通用する描き方の新しさを持っている。それで入れなかったのかな?と邪推するのである。
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「近藤&土方」という「悪意銀行」のどたばた冒険ものだけでなく、SSや落語チックな短編、それからエッセーなど幅広く短編を収めた贅沢な一冊である。 もともとは西洋で発達したミステリに、落語の要素を取り入れるという手法は都筑さんの読者にはおなじみだろう。その絶妙な面白さは、とりあえず...
「近藤&土方」という「悪意銀行」のどたばた冒険ものだけでなく、SSや落語チックな短編、それからエッセーなど幅広く短編を収めた贅沢な一冊である。 もともとは西洋で発達したミステリに、落語の要素を取り入れるという手法は都筑さんの読者にはおなじみだろう。その絶妙な面白さは、とりあえず読んでいただくとして、ここでは「近藤&土方」コンビに注目したい。 キザなカッコをした土方は、悪意銀行とやらを立ち上げる。これは、洗練された真の犯罪を世に知らしめることによって、世にあふれる低劣な犯罪を抑えようという、高尚な目的意識によるものだという。 ・・・と、いうとなんだか難しいが、実のところ「なんでも屋」である。 ある市長の暗殺を請け負った土方であるが、それを盗み聞いた近藤、土方ばかりにいい思いをさせてはならないと、得意の口先を使いながら先回りし、土方の計画をひっかきまわそうと企むが・・・。 普段は仲がいいのか悪いのかよくわからない二人であるが、いざとなったら見事な連係プレイでピンチを切り抜けていく爽快さがうれしい。ばったばったと人が倒れるハードなお話もあるが、軽く楽しく読めるのは、この二人の軽快なやり取りが非常にユーモアにあふれているからであろう。
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確かに薀蓄とストーリーが微妙に乖離してたり相変わらず微妙な文体に慣れるまで時間がかかったりとかはあるんだけどそれでも徹頭徹尾スラプスティックな笑いに徹したストーリーといいいい意味でどたばたし続ける展開(でもちゃんと計算されている)、もう何もかも面白い!同時収録のショートショートや...
確かに薀蓄とストーリーが微妙に乖離してたり相変わらず微妙な文体に慣れるまで時間がかかったりとかはあるんだけどそれでも徹頭徹尾スラプスティックな笑いに徹したストーリーといいいい意味でどたばたし続ける展開(でもちゃんと計算されている)、もう何もかも面白い!同時収録のショートショートや落語も読んでるだけで笑ってしまう。
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