したたかに純愛 の商品レビュー
したたかという言葉…
したたかという言葉と純愛という言葉のギャップがいいと思います。普通ありえない取り合わせっていうのが意表をついて 心に入ってくるんですよね
文庫OFF
高校時代ライバル同士…
高校時代ライバル同士だった四方木と透。二人が6年ぶりに再会して・・・BL小説だとどちらかが弱気だったりするのですが、二人とも強気なところが良いです。モテモテな四方木が6年間も透を思っていたのも感動です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
残業が終わり、ようやく帰宅するところだったコピーライターの透がタクシーを止めようとすると、割って入った男がいた。 それは、高校時代のライバルであり、今は有能な高級外車のディーラーである瑞彦だった。 学生時代と変わらず、強引でマイペースな瑞彦は、「一度キスしたこと覚えてる?」と透に迫ってくる。 今では本当は学生時代から、瑞彦に惹かれていたことを認めていたが、自分の中にある弱い自分を認めたくな気持ちから「つき合うかどうか身体で決める」と、瑞彦を挑発してしまう。 自分に正直になった瑞彦はどんどんマイペースに透に迫ってくるが、透は素直に「好きだ」と言わず、駆け引きめいたやり取りを続けていくことになって。 そんな感じの話なんですが。 透は、何処までが「自分の意思での駆け引き」なのか、「天然」なのか、がとーってもわかりにくいタイプの人で、これはこれでいいのかな? と、思ってたんですが。 やっぱり、何も波風が立たないというのはありえないので、勝手に透が「瑞彦に本命の彼女がいる」と勘違いして、勝手に落ち込んでしまう。 ……いやいや、あんなにあんたと会ってたら、他に本命の彼女といつ逢うのよ……? と、外野からはツッコミたくなるようなかわいい勘違いなんですが、一度してしまったら、透が素直じゃないだけに、どんどんこじれてしまって…… どっちもどっちで主導権を水面下で奪い合っている二人のやり取りを、もうちょっと見てみたい! と、思わせるような展開でした。 結局、最初と最後で二人の関係が変わったのは、数センチくらいのものだと思うのだけれど、それはそれで幸せなんだったらいいかな。 お互いの仕事を尊重できる関係っていいよね。
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