黒白 新装版(下) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
池波先生の「人情」の描写が好きだ。押しつけでも束縛でも依存でもない。人情。いいね。そして、最後に秋山小兵衛が見掛けて涙する、互いに寄り添う幸せそうな夫婦。夫の方は片腕の肘から先がない。死んだかと思っていた人物が生きていた。最後に幸せになれる結末。
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「剣客商売」番外編 黒白 剣客ファン必読の一冊。 対照的な二人の剣客、秋山小兵衛と波切八郎を描き小兵衛の若き姿を読み手の我々に与えてくれる。 対照的と言えば、登場する二人の女性お信とお貞も同様だ。 更に「剣客商売」に登場するおなじみの人物が数多く登場するので、読み手には堪らない。
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時代小説。「剣客商売」シリーズ番外編。上下2巻。 小兵衛の若かりし頃(32歳~)、剣客・波切八郎との出会いとそれぞれの過ごした日々が描かれている。 波切八郎は岡本弥助、伊之吉と暗殺を繰り返す。 波切家の元老僕、市蔵は新しい小兵衛の道場に引き取られたが、八郎とお信の元へ向かう。...
時代小説。「剣客商売」シリーズ番外編。上下2巻。 小兵衛の若かりし頃(32歳~)、剣客・波切八郎との出会いとそれぞれの過ごした日々が描かれている。 波切八郎は岡本弥助、伊之吉と暗殺を繰り返す。 波切家の元老僕、市蔵は新しい小兵衛の道場に引き取られたが、八郎とお信の元へ向かう。 一方小兵衛は、ある大名の血を引いた少年、高松小三郎の指南することになり、八郎と思わぬ再会をする・・。 小兵衛の若いときのエピソードというよりは、波切八郎の生き様の方が鮮明に描かれている。 下巻に入ると人間関係が分かりやすくなり、引き込まれる。 上巻で諦めずに下巻まで読んでよかったです。
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波切八郎が 主人公だが・・・・ 波切八郎の真剣勝負相手の 秋山小兵衛 が 全体の基調を作る。 池波正太郎をはじめて読んで どうなっているのか よくわからなかったが 秋山小兵衛が 剣客商売 の主人公で この黒白は スピンアウト作品 とも言うべきもの。 あっという スゴ技 をもつ...
波切八郎が 主人公だが・・・・ 波切八郎の真剣勝負相手の 秋山小兵衛 が 全体の基調を作る。 池波正太郎をはじめて読んで どうなっているのか よくわからなかったが 秋山小兵衛が 剣客商売 の主人公で この黒白は スピンアウト作品 とも言うべきもの。 あっという スゴ技 をもつ 秋山小兵衛。 どこで、身に着けたのか・・・がわからぬが。 自分の信ずる 剣の道を 外れることで、 どんどんと 落ちていく。 そのとめようもないほどの 悔しさが 波切八郎 を苦しめる。
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黒白 剣客商売番外編 何度目かの読了。 波切八郎と秋山小兵衛、この対照的で魅力ある剣客の生き様を思う存分堪能させてもらいました。 決して剣一筋というわけではなく、好色であり世情に明るく老いてなお融通無碍の境地に達した自由自在の秋山小兵衛。 己の肉体も精神的にも剣士として鍛え...
黒白 剣客商売番外編 何度目かの読了。 波切八郎と秋山小兵衛、この対照的で魅力ある剣客の生き様を思う存分堪能させてもらいました。 決して剣一筋というわけではなく、好色であり世情に明るく老いてなお融通無碍の境地に達した自由自在の秋山小兵衛。 己の肉体も精神的にも剣士として鍛え抜いて武者らしい波切八郎が運命に翻弄されながらも剣の誓約を果たしたいともがく様。 黒白の後日譚のように語られるこの場面が今回は心に残りました。 大原の里での修業を終え全国に武者修行に旅立つ大治郎に父秋山小兵衛が「人の生涯......いや、剣客の生涯とても、剣によっての黒白のみによって定まるのではない。このひろい世の中は赤の色や、緑の色や黄の色や、さまざまな、数え切れぬ色合いによって、成り立っているのじゃ」と語る場面です。 黒い色はもしかしたら色んな色を掛け合わせた色なのかもしれませんね。 秋山小兵衛の若き頃を描いたこの作品。解説常盤新平さんも言っておられますが、この黒白を読んでから剣客商売本編を読み進めるのもとても面白そうです。 池波正太郎さんの小説は何度読み返しても新しい発見があるのが楽しみなところです。 さて、また読み返しの冒険にでてみようかしら。
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小兵衛若き日の話。同じく剣客波切八郎の異なった人生。人間について黒か白かを決するのは、なかなかにできないことである。11.1.8
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剣客商売 番外編 小兵衛の若かりし頃の物語 感覚的にはもう一方の剣客に話の主眼が置かれているのは番外編とはいえちと残念
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世の中は黒白だけでなく、様々な色合いによって成り立っている。 柔軟なものの見方で、生き方も変わっていけるのかなと思います。
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真剣勝負のその日、波切八郎はついに姿を現わさなかった。しかし秋山小兵衛はなぜか八郎を憎めない。一流の剣客が約束を違えるとはよほどの事がその身を襲ったからであり、実際、道場出奔後、八郎の運命は激烈に転変し、見えない勢力に操られ人斬りを重ねる日々であった。対照的な生き方をとる二人は、...
真剣勝負のその日、波切八郎はついに姿を現わさなかった。しかし秋山小兵衛はなぜか八郎を憎めない。一流の剣客が約束を違えるとはよほどの事がその身を襲ったからであり、実際、道場出奔後、八郎の運命は激烈に転変し、見えない勢力に操られ人斬りを重ねる日々であった。対照的な生き方をとる二人は、互いへの想いを断てぬまま思いがけぬ所で…。「剣客商売」ファン必読の番外編 【感想】 http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50734945.html
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普段、上下巻構成のものも、無駄遣い防止ということで、一冊ずつ買ったりなどすることもありますが、こちらは絶対、一時に上下巻を揃えることをお勧めいたします。 でないと、急いで駆けつけた本屋に下巻が売られていなかった場合など、「ああ、波切先生はどうなってしまうんだ・・・・」と、不安でい...
普段、上下巻構成のものも、無駄遣い防止ということで、一冊ずつ買ったりなどすることもありますが、こちらは絶対、一時に上下巻を揃えることをお勧めいたします。 でないと、急いで駆けつけた本屋に下巻が売られていなかった場合など、「ああ、波切先生はどうなってしまうんだ・・・・」と、不安でいてもたってもいられなくなってしまいます。 バッチリと上下巻を揃えて、週末どっぷりはまって完読!きっと、それはとても幸せな時間になります。
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