肉体不平等 の商品レビュー
人々の価値観がはっきりして揺らがない社会=未開社会 多様な価値観を尊重する社会=先進社会 └戦前に醜形恐怖があった報告はない 脳と外見を中心とした現代社会 「何が」売られるか、ではなく「いかに」売られるか=外見がおのずと重要な要素となる 「健康」と身体価値 健康とは明治以降の...
人々の価値観がはっきりして揺らがない社会=未開社会 多様な価値観を尊重する社会=先進社会 └戦前に醜形恐怖があった報告はない 脳と外見を中心とした現代社会 「何が」売られるか、ではなく「いかに」売られるか=外見がおのずと重要な要素となる 「健康」と身体価値 健康とは明治以降の概念…以前は”養生” 学生は働くことから解放されているが、では自由なのかと言えばそうでもない。心身の成長を計測され、データを測定されている存在でもある。 しかも学校では身体コンプレックスと付き合う方法は教えてくれない。 身体の成長期にある十代のスポーツは、自分の身体の可能性を知るためにも、もっと見直されてよいと思う。≪身体イメージ≫ 先進国は「肉体不平等社会」 ごく一部の理想の身体をもって生れた人間が得をし、それ以外の身体の人はすべてコンプレックスに拘束されている。 「美のクソゲー」に乗せられている。 あるべき身体に自分の身体を適合させる努力を、自己決定のもとに穏やかに強いられる社会。
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外見コンプレックスについての本。そのコンプレックスとどのようにつき合い、己のことを愛せるようになるか、ということなのかな。
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身体コンプレックスは誰にでもあるということを綴った一冊。 古来の歴史の中の文豪の文章を紐解くところから含めて色々と書いてあるけれど、どうも内容が発散してる印象を受けた。
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イメージとしての身体。すべては脳が考える影響である。 かっこいい、美しいとは幻想である。 機能はまた別のものである。 こころ(脳)と身体は一体である。 ビューティコロシアム。メディアが作る「見られる存在」 脳は脳を見ることができない。 容貌がよいと得をする。 身体コンプレック...
イメージとしての身体。すべては脳が考える影響である。 かっこいい、美しいとは幻想である。 機能はまた別のものである。 こころ(脳)と身体は一体である。 ビューティコロシアム。メディアが作る「見られる存在」 脳は脳を見ることができない。 容貌がよいと得をする。 身体コンプレックスとつきあう方法。
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身体コンプレックスとどのように向き合い、どのように克服するかという話にはそれほど感銘を受けませんでした。 40近くにもなり、慣れたというか諦めがついたというか、いずれにせよ容姿へのコンプレックスとは少々無縁になりつつあるのかもしれません。 最終章 あとがきにかえて で語られた...
身体コンプレックスとどのように向き合い、どのように克服するかという話にはそれほど感銘を受けませんでした。 40近くにもなり、慣れたというか諦めがついたというか、いずれにせよ容姿へのコンプレックスとは少々無縁になりつつあるのかもしれません。 最終章 あとがきにかえて で語られた「最底辺」の視点は非常に鋭いと思います。顔が隠されるという戦略のもつ意味と恐ろしさをあらためて理解できたように思います。
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学術的な考察でもなければ、エッセイでもなく、、、 タイトルと内容の整合性がよく分からなかったが、身体論の参考になりそうな本や人名を知れたのは有意義でした。
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乙武さんの話には同意。彼がもしイケメンでなければ、ここまで影響力を与えなかったのではないか?と思う。ビューティーコロシアムの話題もしかり。その後をぜひ追ってほしいと思う。めでたしめでたしで終わってるけど、実際はその後の生活や気持ちがどう変化したのか、知りたいところ。
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≪目次≫ 第1章 「ビューティー・コロシアム」という現象 第2章 「きれい」「かっこいい」とは何か 第3章 イメージとしての身体 第4章 身体コンプレックスを飼い慣らす 第5章 肉体不平等社会を生きぬく ≪内容≫ どんな体であろうと(他の著書から著者は、生まれつき顔に大きな赤あ...
≪目次≫ 第1章 「ビューティー・コロシアム」という現象 第2章 「きれい」「かっこいい」とは何か 第3章 イメージとしての身体 第4章 身体コンプレックスを飼い慣らす 第5章 肉体不平等社会を生きぬく ≪内容≫ どんな体であろうと(他の著書から著者は、生まれつき顔に大きな赤あざ<単純性血管腫>がある)、それを飼い慣らして生きていかないといけない、という。 化粧、美容整形、エステ、ダイエット、筋トレ、どれをしていっても際限ないし、また肉体は日々変化していく(老化していく)から。 まあ、哲学っぽい部分もあり、結論としては当たり前なのですが、人間の感性やプライドはそう簡単に変えられないので、なかなか難しいかな… ≪参考文献≫ 『もてない男ー恋愛論を超えて』(小谷野敦 ちくま新書) 『化粧せずには生きられない人間の歴史』(石田かおり 講談社現代新書) 『美人論』(井上章一 朝日学芸文庫) 『スカートの下の劇場ーひとはどうしてパンティにこだわるのか』(上野千鶴子 河出書房新社) 『太古、ブスは女神だった』(大塚ひかり マガジンハウス) 『私はどうして私なのか』(大庭健 講談社現代新書) 『身体の文学史』(養老孟司 新潮文庫) 『ちぐはぐな身体ーファッションって何?』(鷲田清一 筑摩書房) 『カツラーの秘密』(小林信也 草思社) 『「美人」へのレッスン』(斎藤薫 講談社α文庫) 『不平等社会』(佐藤俊樹 中公新書)
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[ 内容 ] 「ビューティー・コロシアム」というテレビ番組が人気を集めている。 素人が視聴者の前で大変身し、幸せそうな表情を見せる。 この背景には、ファッション、メイク、美容整形などに示されている容姿への強い関心がある。 多くの人は自分の顔と身体に不満を抱き、果てしのない美への競...
[ 内容 ] 「ビューティー・コロシアム」というテレビ番組が人気を集めている。 素人が視聴者の前で大変身し、幸せそうな表情を見せる。 この背景には、ファッション、メイク、美容整形などに示されている容姿への強い関心がある。 多くの人は自分の顔と身体に不満を抱き、果てしのない美への競争に組み込まれていく。 三島由紀夫から中村うさぎ、乙武洋匡までを検討し、「身体コンプレックス」を飼い慣らす方法を指し示す。 [ 目次 ] 第1章 「ビューティー・コロシアム」という現象(梅干ババア;「普通の外見」を求めて ほか) 第2章 「きれい」「かっこいい」とは何か(「きれい」「かっこいい」を構成する要素;人はなぜ化粧をするのか ほか) 第3章 イメージとしての身体(身体をめぐる市場性;脳と外見を中心とした現代社会 ほか) 第4章 身体コンプレックスを飼い慣らす(身体コンプレックスとつきあう方法;美に至る最短距離=美容整形 ほか) 第5章 肉体不平等社会を生きぬく(私たちはみんな「五体不満足」である;中村うさぎの自意識との格闘 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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本書のテーマである「身体コンプレックス」は、 とても興味のある分野だったので 図書館でみかけて手にとってみたが、 本書の執筆意図がいま一つ、つかめなかった。 現代の日本社会が「肉体不平等社会」であるという分析や、 中村うさぎや三島由紀夫の身体コンプレックスについての 記述は面白...
本書のテーマである「身体コンプレックス」は、 とても興味のある分野だったので 図書館でみかけて手にとってみたが、 本書の執筆意図がいま一つ、つかめなかった。 現代の日本社会が「肉体不平等社会」であるという分析や、 中村うさぎや三島由紀夫の身体コンプレックスについての 記述は面白かったが、コンプレックスを解消(というよりも筆者の言葉でいうと「飼いならす」)するための方法を書いたマニュアル的な章などもあり、どっちつかずの中途半端なイメージを受けた。 あとがきに「社会からのまなざしに 人生を翻弄される人が少しでもいなくなることを祈りつつ」 という一文があるところから考えると、 著者はきっとこの本を、 身体コンプレックスで悩んでいる人たちにむけて 書きたかったのかもしれない。
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