食肉の帝王 の商品レビュー
同和と食肉 政治家やヤクザが群がる胡散臭さ 国民の食にとって不可欠の「肉」が反社会勢力の食い物 行政も及び腰 農水省は腐っている官庁 著者もよくこのテーマに食い込んだと思う 敬意
Posted by
浅田満-BSE騒動が巷を賑わせていた時期にマスコミ紙上に載った「食肉業界のドン」に関するルポ。 各章ごとに「同和」「暴力団」などとの関係を描いているが、浅田本人が取材拒否したため、浅田の生い立ちや人間性などについては思ったほど触れられていません。 読後、印象に残ったのは ・少な...
浅田満-BSE騒動が巷を賑わせていた時期にマスコミ紙上に載った「食肉業界のドン」に関するルポ。 各章ごとに「同和」「暴力団」などとの関係を描いているが、浅田本人が取材拒否したため、浅田の生い立ちや人間性などについては思ったほど触れられていません。 読後、印象に残ったのは ・少なくとも国レベルでの同和対策に名を借りた所得移転(同和団体への不当な補助や支出)は2000年代の前半で終わっているとのこと。 ・食肉業界や同和産業よりも、その利権に与ろうとする政治家・事なかれ主義の官僚等の方が重層化して日本のヤミを作っているのではないか。。。。という点
Posted by
読了。人が最終的に興味を持つのは人!内容はコメントしづらいけど、ジャーナリストの職人魂に尊敬する。ここまで調べ上げるのはホントにスゴイ。地方にいると思うけど闇は深い。
Posted by
ここで取り上げられた、現存する人物や企業の面々は今何を思うのか。まあ、書かれたことでいちいち憤慨するようなまともな人間なら、本に取り上げられることもないだろう。同和問題を含んだドキュメンタリーを執筆するのは、いろいろな面で大変だったろうと思う。溝口氏ならではの労作だ。
Posted by
これまでアンタッチャブルとされてきた闇のフィクサー浅田満氏の成功と繁栄の歴史をただ暴いているのではなく、彼の人生や価値観、ビジネススタイルや家族愛などが実に客観的冷静な視点で書き綴られていて好感が持てた。「凄い」という思いと「恐ろしい」という思いが半々。金と暴力。正義とか必要悪と...
これまでアンタッチャブルとされてきた闇のフィクサー浅田満氏の成功と繁栄の歴史をただ暴いているのではなく、彼の人生や価値観、ビジネススタイルや家族愛などが実に客観的冷静な視点で書き綴られていて好感が持てた。「凄い」という思いと「恐ろしい」という思いが半々。金と暴力。正義とか必要悪とか色々考えさせられる。
Posted by
ハンナングループの総帥であり、食肉業界のドンと呼ばれ、食肉業界と同和を自由自在に動かし、現代においては桁違いの巨富を築いた男、浅田満氏に焦点をあてたノンフィクション。必要とあれば実の兄弟を暴力団幹部に仕立て後ろ盾とし、市町村レベルの政治家・首長はもちろのこと中央政財官界官僚との人...
ハンナングループの総帥であり、食肉業界のドンと呼ばれ、食肉業界と同和を自由自在に動かし、現代においては桁違いの巨富を築いた男、浅田満氏に焦点をあてたノンフィクション。必要とあれば実の兄弟を暴力団幹部に仕立て後ろ盾とし、市町村レベルの政治家・首長はもちろのこと中央政財官界官僚との人脈をも必要に応じて使い分ける。手なずける力士・野球選手・ゴルファー・歌手・芸能人は星の数。これだけの権力者の裏側を取材し、世に発表することがどれほど勇気と覚悟がいることか・・・。それを妥協することなく実現し出版物として世に送り出した著者に心より尊敬の念を抱きます。秀逸のノンフィクション。
Posted by
輸入牛肉偽装のハンナン浅田満は、名古屋のフジチクの親分でもあり、鈴木宗男の大恩人でもある。大阪羽曳野に「城」を構え、どんなに所得があっても決して長者番付に名前が載らない。大阪の同和利権をも浮き彫りにする。こんな世界があることをマスコミは一切触れなかった。著者に勇気にも脱帽。
Posted by
- 1