ケータイ「メモ撮り」発想法 の商品レビュー
「メモをデジカメで」という、IT時代に相応しい発想。著者の山田さんのご専門は建築や設計のようであるが、仕事の過程で生じた必要性から思いついたことが想像できる。他著では気軽なスケッチなども提唱しており、文字以外の「ビジュアル情報」を巧みに扱う術はとても興味深い。 かつてメモは...
「メモをデジカメで」という、IT時代に相応しい発想。著者の山田さんのご専門は建築や設計のようであるが、仕事の過程で生じた必要性から思いついたことが想像できる。他著では気軽なスケッチなども提唱しており、文字以外の「ビジュアル情報」を巧みに扱う術はとても興味深い。 かつてメモは「文字」に限られており、それ以外のものについては「スケッチ」によって記録するのが一般的だった。もちろん写真で記録することもできただろうが、手間の面でも資金面でもデジカメのように「メモ感覚」で記録するというわけにはいかない。携帯にもカメラが付属することがふつうとなった現代だからできる「メモ撮り」だ。ただ本書では「文字以外の情報」を記録する手段としてのみ「メモ撮り」を推奨しているわけではなく、いままでは手帳に書きなぐっていた文字としての「メモ」すらもデジカメで記録することを勧めている。この方法は単なるデジカメの普及のみならず、そのスペックの高さをも要求されることになるのだが、この発想もまた文字を鮮明に記録するだけの画素数を扱える現代ならではである。 問題となるのは画像データはテキストデータと異なって、保存したものの検索に工夫が必要なことであろう。本書でもその方法を提唱しているが、ここは人によって個性が出るところ。「分類」というものは個々人の思想が現れるところであり、その人が関わる分野によって、あるいはその人の頭の引き出しの構造によって変化してくるものである。これはこれで一冊の本になってしまうほど奥が深く、他のデジタルデータ関連の本も参考にすべきであろう。 現代は便利なものが溢れており「ここまで必要ないな」といったものも多い。しかし、そんな普段見逃しているグッズを改めて日常に活かすように工夫することはとても楽しい。
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本書では、カメラ付き携帯を使った「メモ撮り」とその活用のノウハウを紹介しています。この手の本は技術の進歩で陳腐化してしまうので、具体的なノウハウよりも考え方を参考にしているのですが、本書では「使い方」に記述が中心になっており、「考え方」自体に深く突っ込んでいるわけではないので、特...
本書では、カメラ付き携帯を使った「メモ撮り」とその活用のノウハウを紹介しています。この手の本は技術の進歩で陳腐化してしまうので、具体的なノウハウよりも考え方を参考にしているのですが、本書では「使い方」に記述が中心になっており、「考え方」自体に深く突っ込んでいるわけではないので、特に新しい発見はありませんでした。しかし、現状の性能や能力では活用はちょっと厳しい気はするものの、着眼点やアイディアはいいと思いますので、もっとカメラ付き携帯の機能や性能が進歩した段階で、改訂版などを期待したいと思います。
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「メモは字で書くより携帯で撮った方がよいケースがある」という意識付けは出来ました。内容はとくにびっくりするものは無く。
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090513読了。 備忘録。 自分も携帯メモ魔だからぱらぱらしてみた。 結論:とりあえず写メって!
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