春琴抄・蘆刈 の商品レビュー
古典になりつつある作…
古典になりつつある作品も、現代の軽い小説ばかり読んでいる私にとっては新鮮に感じました。作品の端々に感じられる美意識、ですか。小気味いいテンポで読める文章が好きです。
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今までの谷崎潤一郎の…
今までの谷崎潤一郎の作品とはやや雰囲気が違うかもしれません。とくに蘆刈は単なる紀行文にとらえがち。しかしよくよく読んでみると文章の構成といい、紛れも無くひとつの芸術作品ともいうべき秀逸作。
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春琴抄は、後日振り返ってみると、ナントモマア2人だけの、美しくてムワッとする世界をみせつけられたもんだ、とジワジワ。愛とか嗜好とかに括られないただ2人だけの世界。 蘆刈も結構好き、やはり谷崎は読ませる文章を書きますね
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春琴抄は一度読んだことがあったが、二度目も 新鮮な気もちで物語に惹きこまれた。 この小説の語りは凝っていて、古い小冊子や写真、聞き伝えに よると…となっているので、読んでいるとあたかも春琴や佐助 が実在したかのように錯覚してしまう。 とことん佐助に愛された春琴がうらやましい。 蘆...
春琴抄は一度読んだことがあったが、二度目も 新鮮な気もちで物語に惹きこまれた。 この小説の語りは凝っていて、古い小冊子や写真、聞き伝えに よると…となっているので、読んでいるとあたかも春琴や佐助 が実在したかのように錯覚してしまう。 とことん佐助に愛された春琴がうらやましい。 蘆刈は時代ものっぽくて内容は一度読んだらもういいけど、 一読するには愉しめた。
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春琴抄 8/8 究極の愛というか、嗜好性の究極の一致なのかなと思う。 そういった意味での究極かなと。
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ああ これが 本当にお師匠様の住んでいらっしゃる世界なのだ これで ようよう お師匠様と同じ世界に住むことができた * 盲人の春琴と佐助のお話。 苦しくて惨めで哀しくて気高い春琴が 本当に痛々しくて仕方が無かった。 そして春琴を知るがゆえに 自ら目を失った佐助の心が 本...
ああ これが 本当にお師匠様の住んでいらっしゃる世界なのだ これで ようよう お師匠様と同じ世界に住むことができた * 盲人の春琴と佐助のお話。 苦しくて惨めで哀しくて気高い春琴が 本当に痛々しくて仕方が無かった。 そして春琴を知るがゆえに 自ら目を失った佐助の心が 本当に哀しかった。 綺麗で純粋で 両思いなのになぜか哀しくなる。 そんな名作。
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「春琴抄」は学部の頃に唯一まともに読んだ小説かもしれない。 いろいろと考えてみたい作品。 映画では田中絹代がベラ美しい。
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春琴抄は間違いなく私が一番好きな物語。思うだけで涙が出そうになる。始めて読んだ時、クライマックスが高校から帰る時の電車の中で。気がついた時、普通にぽろぽろ泣いてた。 究極の愛の形。それは痛い。
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とってもとても綺麗な日本語で書かれてる純愛もの!谷崎は痴人の愛はちょっと気持ち悪かった。けどこれは良いですよ。短いし。
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画像があったのがこれしかなくて…本当は中公文庫がよろしいかと。 素晴らしいです。コント作る人は設定を余す所なく伝えながら文も面白いこの書き出しを参考にするといい。
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