茶陶 の商品レビュー
茶道で使う道具のうち、焼き物いろいろを集めた事典的な本。 代表的な現代作家101人の作品を初めとして、各産地紀行、焼き物用語の豆知識なども収録されている。 そもそもジャンル自体が膨大で、この本だって結構な厚みだけれど、古いものは最初の解説でちょっと触れられている程度で、全貌なん...
茶道で使う道具のうち、焼き物いろいろを集めた事典的な本。 代表的な現代作家101人の作品を初めとして、各産地紀行、焼き物用語の豆知識なども収録されている。 そもそもジャンル自体が膨大で、この本だって結構な厚みだけれど、古いものは最初の解説でちょっと触れられている程度で、全貌なんてとてもとても、ということなのだろう。 以下、覚書きです。 瀬戸焼の種類として、 志野・織部・黄瀬戸、瀬戸黒。 釉薬に銅を乗せて発色させる胆礬、その裏にしみ出す抜胆礬というのがおもしろい。 志野のぼってりした感じが好きかも。 京焼の種類として、 祥瑞(しょんずい)染付のいいもの 交趾(コーチ 初釜の皆具の写真を見たことがあります~) 金襴手 頻繁に出てくる貫入(かんにゅう)とは何かと思ったら、ひび割れのことだとのこと。 解説の文章が独特な感じ。焼き物を知らないとこんな文章は書けないんだろうな。 各作者の作品についての巻末のおよその価格を見ると、自分じゃ絶対に揃えられるとは思えず(^^;)(そもそもこの本自体、図書館で借りてるし)。お茶会などの機会に出てきたものを、ありがたく鑑賞させていただいて、広い世界をぼちぼちと覗かせていただこう~。
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載っている作家・写真は「茶碗―平成の百人100碗」とだいたい被っているが、茶碗限定でない分それよりも写真も多い。文章は同程度の量・内容。 現代作家の項の前に、利休以前から松平不昧までの解説があり、その後で各地の窯場の歴史・考古学的研究成果などを各担当者が綴っている。 大判な分「茶...
載っている作家・写真は「茶碗―平成の百人100碗」とだいたい被っているが、茶碗限定でない分それよりも写真も多い。文章は同程度の量・内容。 現代作家の項の前に、利休以前から松平不昧までの解説があり、その後で各地の窯場の歴史・考古学的研究成果などを各担当者が綴っている。 大判な分「茶碗―平成の百人100碗」より充実した本。逆に、「茶碗」は所蔵スペースが少なくても内容的に十分匹敵。
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