老いて楽になる人、老いて苦しくなる人 の商品レビュー

久家義之(著者)

2018/07/22

【医師視点の高齢者】

「あの人は立派だ」と言われる老人は、怒らず、威張らず、じっと老いに耐えている人… 厳しい言い方だけど正論だ。

患者はもっと自信を持って良いと思う。医者の助けを借りることはあっても、治るのは自分だ…これも正論だ。

老親介護は子育てに似ている。良かれと思いながら親／介護者の価値観を押しつける…「あなたの為」は自分のためである。

著者はこれから老いを迎える人の「期待を下げる」ことで、心の準備をするというスタンスである。やや暗く感じるが医師の視点としては分からなくはない。
著者はこの著作出版後、様々な医療小説を出版している。
小説では「人の内面」をリアルに描いている。
それは医師の王道？ではなくデイケアでの勤務で「老人医療」に接したからであろう。好きな小説家である。

2016/11/14

年をとれば、誰にでも老化現象が起こる。悪くなれば、「寝たきりになる」「おむつをつける」などになるかも知れない。そうなった時の覚悟が今から考えておく必要がある。