サロメの夢は血の夢 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
一人称で視点が頻繁に変わるので、読みにくくて休み休み読んだのですごく時間がかかってしまった。 時事の話題が沢山出てきたのでなんだか懐かしく読んだ。
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小悪魔の美人弁護士が探偵役で本格推理する。スキャンダルだらけで、ウンザリするほど乱れた関係絡みのキャラクター構成。作家のセックス願望の裏返しかも!読後感もスッキリしない。 ニッキーシリーズも後味が好くないが、ニッキーのキャラクターに助けられていたが、本作はスキャンダル美人弁護士だ...
小悪魔の美人弁護士が探偵役で本格推理する。スキャンダルだらけで、ウンザリするほど乱れた関係絡みのキャラクター構成。作家のセックス願望の裏返しかも!読後感もスッキリしない。 ニッキーシリーズも後味が好くないが、ニッキーのキャラクターに助けられていたが、本作はスキャンダル美人弁護士だけに救われない。
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内的独白といっても、ヴァージニア・ウルフやジェイムズ・ジョイスの作品のような実験的文体というわけではない----「幸いにして」と付け加えるべきだろうが。語りのトリックがあるわけでもなく、きわめてフェアな本格物として読めた(むしろ、あるトリックのヒント自体は、わかり易すぎると思うの...
内的独白といっても、ヴァージニア・ウルフやジェイムズ・ジョイスの作品のような実験的文体というわけではない----「幸いにして」と付け加えるべきだろうが。語りのトリックがあるわけでもなく、きわめてフェアな本格物として読めた(むしろ、あるトリックのヒント自体は、わかり易すぎると思うのだが・・・)。「サロメ」や「オフィーリア」からの連想で、小栗虫太郎風の衒学的作品を期待すると肩透かしを食らうことになるかもしれないが、作品が描き出そうとしているテーマ・人間・世界そのものは、十二分に「世紀末的」で恐ろしいものだと思う。
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信じられない。内的独白を使用した本格という普通なら考え付いてもやらない、というか出来ないようなことをしてしまった作品。短い章立てでそれぞれで視点人物は一人に固定されている。つまり視点人物が考えたことと台詞、その他の人の台詞だけで長編を成り立たせてしまっているわけ。もちろん犯人の考...
信じられない。内的独白を使用した本格という普通なら考え付いてもやらない、というか出来ないようなことをしてしまった作品。短い章立てでそれぞれで視点人物は一人に固定されている。つまり視点人物が考えたことと台詞、その他の人の台詞だけで長編を成り立たせてしまっているわけ。もちろん犯人の考えたこともちゃんと書かれてる。信じられない。でもそうなってる。確かに試み以外の部分は多少地味だし話の進みや状況が分かりにくいってのもあるんだけどとりあえずそんなのはどうでもいいや。
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