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役人道入門 の商品レビュー

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2014/01/12

「30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと」(ダイヤモンド社、2012)で宇佐美典也氏が紹介されていて知り、読んだ。 タイトルの通り、役人(特に国家総合職、国家I種)が持つべきスタンス、スキル、知識などについて、章ごとに、文章、交渉、組織、人事、健康、世界との比較で論じ...

「30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと」(ダイヤモンド社、2012)で宇佐美典也氏が紹介されていて知り、読んだ。 タイトルの通り、役人(特に国家総合職、国家I種)が持つべきスタンス、スキル、知識などについて、章ごとに、文章、交渉、組織、人事、健康、世界との比較で論じた本。財務省に長く勤務、国土庁事務次官も勤めた著者なので、内容は財政政策や関連する会議などの具体例が多い。 内容的に重複する部分や、文のつながりがわかりにくいところもあったが、仕事をやっていくに際して、参考にしたい部分はかなり多い。 -レバレッジメモ- ・ある事項を説明するとき、最もふさわしい表現はただ一つである。 ・文書には3種類ある。分析、検討、説得の文書。 ・報告書は結果として自らの仕事の改善や質の向上に寄与するものでなければならない。国家公務員であれば、視点には常に「我が国」がなければならない。 ・役人は時間的な制約のなかで、速く文章をかけることは1つの強みである。 ・相手の言っていることがおかしくても、まずは聞くべき。 ・質問をすべき。 ・こちらの意向として、「要求は認められない」「そういう考え方には賛同できない」「そこまでは認められない」「そのまま認める」をはっきり区別して伝える。 ・得た状況や先方との話は上司に報告すべき。とくに、自分に権限があるか迷った場合。 ・ポストごとの役職、分析するか攻めるか譲歩するか、自分の役割を意識すべき。 ・わからんことはわからんというべき ・上司を使う。そのために格別の勉強を。 ・公務員であることにプロでなければならない。 ・役職ごとに学べることは違う。 ・国家公務員の仕事は、「テーマについての分析を適切に行い、その問題を解決するため、その時点の環境下での適切な措置を見出し、これをタイミングよく実施する」ことである。 ・役人は自分の実力を過大評価しがち。自分よりできの悪いと思う相手がいれば、実際はそれと同等である。 ・「どんなに疲れていても、常にあと一線を戦えるだけの余力を残しておけ」 ・できる人のところに難しい仕事が行く。そして、病死する人がいる。

Posted byブクログ

2011/09/18

【読書】職場で若手職員への推薦図書を募った際に挙げられた本。Amazonで調べたら絶版扱いだったので図書館で借りる。著者は元国土庁事務次官の久保田氏。元財務省のキャリア官僚で国税・国際畑を歩いた著者の経験からくる役人の心得は非常に勉強になる。役人としての用途ごと(分析、説得等)の...

【読書】職場で若手職員への推薦図書を募った際に挙げられた本。Amazonで調べたら絶版扱いだったので図書館で借りる。著者は元国土庁事務次官の久保田氏。元財務省のキャリア官僚で国税・国際畑を歩いた著者の経験からくる役人の心得は非常に勉強になる。役人としての用途ごと(分析、説得等)のペーパーの作り方。上司部下への接し方、人事の考え方、なるほどと思うばかり。人事について著者がいつも心に留めている言葉「いずれ又、咲く日もあろう 梅の花」。非常に心に響く。そう、いつか咲く日もあるのです。そのために自分はめげずに水をやる必要があるのだ!なんて決意を新たに。また、この本で特筆すべきは、あえて一つ章立てをして、「健康」という章を設けていること。やはり仕事は仕事。家族もいれば、仕事は全てではない。最近やっと自分で実感したこと。健康あっての仕事なんです。自分の体は自分しかわからないのですからね。

Posted byブクログ