謎とき名作童謡の誕生 の商品レビュー
何気なく歌っていた童…
何気なく歌っていた童謡にこんな意味が込められていたなんて知りませんでした。歌詞の意味からその童謡が作られた時代背景やエピソードまで書かれてあり、興味津々で読みました。もっとたくさんの童謡を取り上げてくれたら尚よかったなと思います。
文庫OFF
巨悪は眠らせない。刑務所の塀の上を歩いている政治家は塀の中へ。と「秋霜烈日」の検事総長、伊藤栄樹、63歳で永遠の眠りに。一方、中曽根康弘元首相は昨日101歳の誕生日を。どちらも立身出世の方です。上田信道 著「謎とき名作童話の誕生」、2002.12発行。謎は謎のままでもいいかなと思...
巨悪は眠らせない。刑務所の塀の上を歩いている政治家は塀の中へ。と「秋霜烈日」の検事総長、伊藤栄樹、63歳で永遠の眠りに。一方、中曽根康弘元首相は昨日101歳の誕生日を。どちらも立身出世の方です。上田信道 著「謎とき名作童話の誕生」、2002.12発行。謎は謎のままでもいいかなと思いました。立身出世に向かい学び励む姿勢は推奨すべきと私は思います。出世した人に徳のある方を見出すのが難しいのは別にして。「こころざしをはたして いつの日にか帰らん(故郷)」「身を立て名をあげ やよ励めよ(あおげば尊し)」
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“謎とき”と言っても流行のミステリー本ではありません。 安易な暴露本でも都市伝説の本でもありません。 ...................................................... 「私、最近の歌についていけんっちゃ~ん!」 なんて言わなくても わたし達のお父さんお母さん お祖父ちゃんお婆ちゃんまで いつまでも共通して唄える歌。 それが 唱歌や童話ではないでしょうか。 ところで 唱歌と童謡の違い、ご存知ですか? この本では 子供達にとって学校では唱歌 放課後には童謡と言われています。 私自身、大人になってから あぁ、そんな意味だったんだ! って楽しんで歌えるけど 習うのは子供のころ。 歌詞は子どもにとっては 難しくって 意味もわからなくって ただただ 無理矢理歌わされていた感もあり 小さな抵抗から 替え歌も歌われちゃう。 例えば…明治時代。 【一月一日】 年の始めの 例(ためし)とて ↓ トーフの始めは 豆である なんて!! 他にも 【むすんでひらいて】 原曲のメロディーは アメリカ経由で入ってきた。 その曲に日本人が 時代時代で歌詞をつけていき 「見渡せば」や「戦闘歌」など 時代背景が顕れた歌詞がつく。 他にも【鳩ぽっぽ】 童謡第一号の【かなりや】 【赤とんぼ】【夕焼小焼】 【月の沙漠】などなど。 私たちがいつか口づさんだ童謡の背景がまとめられている。 中でも私にとって ハッとしたのは【赤い靴】 この赤い靴を履いていた少女は 実在されていました。 作詞者の野口雨情の元同僚の奥様。 そのお嬢さん、岩崎きみさんです。 その娘への懺悔の気持ち それでも 彼女の幸せを願い信じている。 そのような会話から出来た歌です。 だけど、実はそのあとの彼女には とても悲しい物語があったんです。 それを知ると 胸が締めつけられそうです。 ここで詳しくは書きません… ただ この本の作者の上田先生は こう記しています。 “今ではすっかり青い目をした女性の異人さんになって幸せに暮らしている。もう日本語も忘れてしまった。しかし、それでもふるさとの日本を思うと自然に涙が流れてきてしまう。女の子の身の上を思うと、悲しくて哀しくてしょうがない。” 赤い靴はあくまでそういう世界であってほしいものです。 ...................................................... 私はこの本が好きなんです。 読めてよかったと思えました。 こうして その時代を生きた人からの声 そこからの祈りや感謝… 人として忘れてはいけない 大事な大切なメッセージ 今も昔も変わっていないんです。 だから 今 世代を越えても 伝わりあえるんですよね! 私たちも今 しっかりした意味を理解して これからの子ども達にも 伝えていかなければ…!! と強く胸に刻まれた本でした。
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誰もが知っている童謡には、どんな秘密が隠されているんだろう、とワクワクしながら読んだけれど、私の想像していたような、都市伝説や深層心理に基づいたものではなかったので、ちょっとがっかり。 童謡のできた過程や、一般に流布している間違った解釈についての訂正などが記されている、真面目な...
誰もが知っている童謡には、どんな秘密が隠されているんだろう、とワクワクしながら読んだけれど、私の想像していたような、都市伝説や深層心理に基づいたものではなかったので、ちょっとがっかり。 童謡のできた過程や、一般に流布している間違った解釈についての訂正などが記されている、真面目な本。 知っている歌がほとんどなので、すいすい読めるけれど、目をひきつけるタイトルの割には物足りないレベルの内容だった。 私が思い描いていた内容と違ったためで、ほかの人が読めば満足するかもしれない。 ところで、「あおげば尊し」の歌詞にある 「思えば いと疾し この年月」 を 「思えば いとおし この年月」 だと思っていた私。年月が「愛おしい」のではなく、「とても早く過ぎた」という意味だった。 また、 「今こそ 別れめ いざさらば」 を 「今こそ 分かれ目 いざさらば」 だと思っていた。「別れめ」とは、「別れむ」の已然形で「お別れしましょう」という意味だとのこと。 「分かれるタイミング」ではなかった。 これがわかっただけでも、ためになった。
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