ビジネスインテリジェンス の商品レビュー
ダラダラと今まで見てきたことを並べてくれている。BI, BAを業務で提案したい実務側の人には物足りない。
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ビジネスインテリジェンス(BI)に関する提言がてんこ盛りで、BIを本格的に理解したい人はまずこの本をお薦めしたい。 インテリジェンスは、「知る、理解する、洞察する、知っている状態」という意味で、BIはその名の通り、「ビジネスを知る、理解する」ということ。そして企業がビジネスを...
ビジネスインテリジェンス(BI)に関する提言がてんこ盛りで、BIを本格的に理解したい人はまずこの本をお薦めしたい。 インテリジェンスは、「知る、理解する、洞察する、知っている状態」という意味で、BIはその名の通り、「ビジネスを知る、理解する」ということ。そして企業がビジネスを理解するには、顧客関係、営業、市場、財政、製品市場など、企業自体を取り巻くあらゆる事象を複眼的に分析、判断することが求められている。 「データ」と「情報」は違うという定義もしっくりきた。データはあくまで「生データ」。それを経営やビジネスに生かせるように加工したものが「情報」であり、企業はこれまでにため込んできたデータに息吹を吹き込んで、使える情報に転化しなくてはならない。2002年に発刊した本書だが、そこで言及されている企業のデータ活用の根本的な見方は、2009年の今でも何ら風化していないことに驚きを感じた。 企業のデータは価値がないモノだ――。本書では、企業とデータの関係性をこう喝破する。データがさまざままなシステムに散在し、製品、消費者、リソースに対するデータの位置づけが無駄になっているとし、スタッフはデータがどこに存在するかを知らず、必要としている情報を手に入れることができない。企業の規模の大小を問わず、データを積極的に活用して戦略を描く企業は圧倒的に少ないのが現状だと説く。 データ分析担当はさまざまな部門からデータ分析を求められる。その分析に多大な時間がかかり、提出したデータ分析の結果は変化の激しい市場においてはすでに風化したものになっている。CEO(最高経営責任者)は情報に対する責任を持てず、現場やマネジャーから上がってきた情報にはんこを押すだけ。こんな企業が今の市場で勝ち残ることはできないはずだ。 結局、みんなが持っているデータを使えるように共有することが大事なのだ。しかも誰もがそのデータにアクセスでき、誰もがデータを情報として活用できるようにすることが求められる。ドラッカーの言葉を引用し「意志決定は、組織の中でもできるだけ現場に近いレベル、つまり決定の結果が実行に移されるところで下されなくてはならない」と結論づける。企業で働く人は、自分が持っている情報を積極的に共有し、誰もが使えるようにすることが求められる。これによって、企業は自らを変革させ、結果として顧客にも何かしらの価値を提供できるようになるのだ。その可能性を実現するのがBIであると続ける。 今もなお「戦略的なデータ分析」が叫ばれる中、BIやデータウェアハウスといった企業活動の根幹を支えるツールや仕組みが、どの企業でも等しく使えるようになる時代が来ることを願ってやまない。
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最近昔買った本に目を通す機会がありました。 データ・マネジメントやDLM・データ・ライフサイクル・マネジメントなどの言葉を最近よく耳にするようになりましたが、私自身はちょうど2000年頃からデータの重要性について興味を持ち始めました。データを情報に変え、知識に変えるということ。...
最近昔買った本に目を通す機会がありました。 データ・マネジメントやDLM・データ・ライフサイクル・マネジメントなどの言葉を最近よく耳にするようになりましたが、私自身はちょうど2000年頃からデータの重要性について興味を持ち始めました。データを情報に変え、知識に変えるということ。 この本のタイトルはビジネスインテリジェンスですが、「データを知識と利益に変える情報戦略」というサブタイトルに誘われ購入しました。2002年に翻訳出版されたものですが、この当時は、eコマースが流行し、波に乗って私自身も電子商取引に関連した新規事業会社立ち上げでかなり苦労の多かった時期。 そんなとき、本書は今後のビジネスの方向性や検討の視点という意味で良い羅針盤となってくれました。現在は中古品がかなり安い値段で入手できそうです。 データ・ビジネス従事者にとっては、必読書の一つに上げても良いのではないかと思います。
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