待ち行列ネットワーク の商品レビュー

紀一誠(著者)

2013/11/16

ガチで待ち行列理論を扱ってる本．
前半に数学的な式展開を延々進めて，中盤に計算のアルゴリズムを少し，後半に実例紹介，という流れ．

初学者にはかなり厳しいが，セオリーになってるパラメータの種類はそんなに多くないし，いくつかある待ち行列のタイプ毎の式展開にはなんとなく共通の手順のようなものが垣間見られたし，本腰入れていくつかの式展開を追えばなんとかものになるかもしれない．

全体として，ある程度忠実にセオリー通りに定式化（モデル組立）した後，いくつかの近似や制限を加えて扱いやすい（積形式の）式に変形していくという方向性だけは，なんとなくわかったので，もう少し他の本で勉強したら再挑戦しよう．