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経営はロマンだ! の商品レビュー

3.9

42件のお客様レビュー

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2014/12/30

小倉氏の生涯を追っていく自叙伝。他の著書と被るが生き方、人となりが様々なエピソードから伝わってくる。

Posted byブクログ

2013/08/10

クロネコ宅急便で有名なヤマト運輸の社長をされていた小倉氏によって書かれたもので、日経新聞の「私の履歴書」を編集されたとのことです。彼が社長として活躍した時代は、私の学生時代や社会人になりたての頃と重なっていて、スキー・ゴルフ宅急便、冷凍モノの宅急便等、そのサービスが開始されたころ...

クロネコ宅急便で有名なヤマト運輸の社長をされていた小倉氏によって書かれたもので、日経新聞の「私の履歴書」を編集されたとのことです。彼が社長として活躍した時代は、私の学生時代や社会人になりたての頃と重なっていて、スキー・ゴルフ宅急便、冷凍モノの宅急便等、そのサービスが開始されたころを覚えているので懐かしく思いました。 この本で初めて知ったのですが、最近は、障害者が自立できるような活動(スワンカフェ@銀座等)をされているようですね。活動を始めた頃の障害者の月収が1万円だったのを、10倍に引き上げる活動を私費を投じて行っている姿は素晴らしく思いました。 また、体力も知力もあるときに、社長職を後進に譲って経営から退かれた決断も素晴らしいですね。この本には小倉氏が自らの失敗を通して得た成長の軌跡が描かれています。素晴らしい伝記モノに巡り合えて幸せでした。 以下は気になったポイントです。 ・目標を決めるときに、考えるスタンスを決める、スタンスを決めることは、視点を確認すること、視点が定まらないと計画の成功は覚束ない(p4) ・1919年に小倉氏の父は資本金10万円で会社を設立した、当時の日本のトラック登録数 204台のうち、4台を所有していた(p25) ・自分で筋道をつけて考える習慣が企業経営に役立った、経営とは、論理の積み重ね(p35) ・小倉氏が受ける年に、東京高等学校(東高)は、入学試験の方法を全科目口頭試問のみにした(p37) ・当時の東高は7年制、全国に8校しかなく、官立は東高のみ(p38) ・資本主義経済の基盤として、倫理が重要、しかも倫理は宗教と切り離せないもの、というのがマックス・ウェーバーの講義で印象に残った(p57) ・昭和45年8月7日から、大和運輸は軍の機構に組み入れるとされた後に、終戦となった(p63) ・安全第一、営業第二、というポスターを作ってから、事故が減ったが営業成績は落ちなかった、何が第一で何よりも優先させるかのメッセージが大事(p82) ・戦前の道路事情やトラックの性能を考えれば、100キロ以内を営業域とするのは正しかったが、道路舗装とトラック能力の向上に対して、時代の流れを見誤った。成功体験のある人ほどそれに囚われて失敗するという例(p93) ・デメリットだらけの宅配便にもメリットはあった、主婦は運賃を値切らない、荷物が軽いので女性ドライバー活用可能、日銭が入り財務内容が改善する(p129) ・運輸省に申請しても、業者にあきらめさせ自ら申請を取り下げた形にしていた、免許件数と取り下げ件数の合計が申請件数よりも多いので(p136) ・高速道路は全国約120万キロの一部、1万キロの高速道路よりも、5.4万キロの一般国道を二車線にする方が利便性があるはず(p159) ・成果主義は考え方としては正しいが、測定が難しい。ある時期にあがった成果が、現任者の功績か前任者の種まきか判断しにくい、管理職の人事評価は人柄を基準にすべき(p168) 2013年8月10日作成

Posted byブクログ

2013/04/05

宅急便の創始者・小倉氏の自伝。 経営に、仕事に重要な事がたくさん書かれている。 各家庭に散らばっている荷物を集めて大きな流れにするという、当時の誰もが「絶対に失敗する」と考えた経営手法を見事に成功させたのは、自分の信念を貫く強さ、そして決してあきらめない心だと思う。 何事もやっ...

宅急便の創始者・小倉氏の自伝。 経営に、仕事に重要な事がたくさん書かれている。 各家庭に散らばっている荷物を集めて大きな流れにするという、当時の誰もが「絶対に失敗する」と考えた経営手法を見事に成功させたのは、自分の信念を貫く強さ、そして決してあきらめない心だと思う。 何事もやってみなければ分からない。 やってダメならやり直せばいい。 僕も見習いたい。

Posted byブクログ

2013/03/02

小倉昌男氏月間の五冊目。小倉氏による経営論。考えに考え抜くが、分からないときにはやってみることが要諦。これまで読んできた著書と共通する部分も増えてきて、読書記録量も少なめ。

Posted byブクログ

2013/02/14

ヤマト運輸の二代目社長小倉昌男さんの幼少期から今に至るまでを書いた本。 筋のとおらないことは許さない。この本には、小倉さんの“人はこう生きるべきだ”という生き様が書かれている。

Posted byブクログ

2013/01/05

以前読んだ良書。消費者目線に常に立ってあるべきを追求し、規制のしがらみに立ち向かった初代社長の意思、実践力の凄さを感じる。フロンティアに共通するブレない意思と行動、周りを巻き込む力、屈しない精神が散りばめられている。再読すべし。

Posted byブクログ

2013/01/03

ヤマト運輸の経営の話から最近の障害者のための経営の話まで、話し言葉で非常に読み易かった。 あとがきでも書いてあるが、「やれば分かる。やらなければ分からない。失敗したら『ごめんなさい』と謝ってやり直せばいい」この実行力が小倉さんの原動力であると感じ、自分も参考にしようと思った。

Posted byブクログ

2012/11/18

ヤマト運輸元会長の小倉昌男氏の自叙伝。 日経新聞の「私の履歴書」の再編集。 会社の立ち上げから引退、引退後までが描かれる。 時代に恵まれた面もあろうが、紆余曲折をへながらも、 実に先見の明のあったこともよく理解できる。 一時代を築いた名経営者の考えを共有できる良書。

Posted byブクログ

2012/10/16

大和運輸(現ヤマトHD)の元会長である小倉昌夫氏の自伝。日経新聞の「私の履歴書」を再構成したもので人から勧められたもののあまり気乗りせず読んでみたがこれが良かった。 戦前からトラック運送で一定の成功を収めていた先代の事業を受け継いで二代目社長となるのだが、日本に「宅急便」という個...

大和運輸(現ヤマトHD)の元会長である小倉昌夫氏の自伝。日経新聞の「私の履歴書」を再構成したもので人から勧められたもののあまり気乗りせず読んでみたがこれが良かった。 戦前からトラック運送で一定の成功を収めていた先代の事業を受け継いで二代目社長となるのだが、日本に「宅急便」という個人向け運送制度を定着させ、運輸省と正面から戦いながら信念を貫いた生き様は清々しい。 退職後は障がい者の支援のためにスワンカフェベーカリーを立ち上げ、月収1万円で働く障がい者たちに適正標準の給料を出すことで、ノーマライゼーションに尽力している。福祉に経営の考え方を持ち込んだ考え方は現在の福祉行政にとっても学ぶものが多いはずである。 また、高速道路の予算プール化に委員として賛成したことや、大型運送への舵取りを誤るなどの過去を実直に反省している姿は経営者として非常に好ましい。 まずはやってみてそれでできなかったら頭を下げてもう一度やってみるという姿勢が素晴らしいと感じた。

Posted byブクログ

2012/08/16

「私の履歴書」の書籍化作品にはあまり期待できないというジンクスがあったのであまり期待していなかったのですが、以外といっては失礼ですが非常に面白かったです。宅急便というビジネスがどのように成立したのかをよく知らなかったこともあり、立ち上げの大変さだったり運輸ビジネスの裏側が見られた...

「私の履歴書」の書籍化作品にはあまり期待できないというジンクスがあったのであまり期待していなかったのですが、以外といっては失礼ですが非常に面白かったです。宅急便というビジネスがどのように成立したのかをよく知らなかったこともあり、立ち上げの大変さだったり運輸ビジネスの裏側が見られたのがよかった。ちょうどカンブリア宮殿でヤマト運輸の社長が出て消てそのビジネスモデルを解説してくれたこともあり、腹に落ちました。ただ、社会貢献として障害者雇用のパン屋さんをやっている件、これは個人事業としてやっていたらもっと良かったですね。未だにヤマトの資本があってやっているのならあんなふうに書くべきではないのではないかと。

Posted byブクログ