コミュニティ・オブ・プラクティス の商品レビュー
組織のケイパビリティ獲得の手段として戦略的なコミュニティ形成の有効性を説いています。 ナレッジとは整理された静的な形式知だけでなく、人々の交流の中に動的に存在する暗黙知で構成されるというのは言われてみるとなるほどと感じました。 とはいえ自社に落とし込んで考えてみると、直接的に収益...
組織のケイパビリティ獲得の手段として戦略的なコミュニティ形成の有効性を説いています。 ナレッジとは整理された静的な形式知だけでなく、人々の交流の中に動的に存在する暗黙知で構成されるというのは言われてみるとなるほどと感じました。 とはいえ自社に落とし込んで考えてみると、直接的に収益を産むことはない実践コミュニティの開発に組織がコミットメントするというのはなかなか難しそうです。 80年代の日本企業の活躍の背景にも同様の実践があったとのことですが、もしかすると分析され体系化されていく中で小難しい解釈として本書に落ちてしまっているのでしょうか。あまり身近な事例としては感じられませんでした。
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「実践コミュニティ」=共通の専門スキルやある事業へのコミットメント(熱意や献身)によって『非公式』に結びついた人々の集まり。プロセスは予め計画可能。プラクティスとはプロセスとプロセスの間に行う仕事。
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既存の組織をまたいで、「有志」が「実践する」コミュニティを作ることの事例や、あり方を書いた本。 この本での実践コミュニティはどちらかというと「共通の技術基盤を持っている技術者が集まる」的なものを想定して書かれている感がありますが、有志活動にも十分通じるものがあります。 コミュニテ...
既存の組織をまたいで、「有志」が「実践する」コミュニティを作ることの事例や、あり方を書いた本。 この本での実践コミュニティはどちらかというと「共通の技術基盤を持っている技術者が集まる」的なものを想定して書かれている感がありますが、有志活動にも十分通じるものがあります。 コミュニティを意味のある、継続的なものにするには放し飼いじゃだめで、 ・4章に書かれている「コミュニティの発展と初期段階」では、 参加者に価値を提供できると認識されること(機会を逃さない) ・6章の「分散型コミュニティという挑戦」では、物理的距離が離れたコミュニティの難しさと必要なしかけ(上下関係を取り払い、F2Fの機会をつくる) ・7章の「コミュニティのマイナス面」では、コミュニティで起こる不調:コミュニティは参加者とそうでない人の間に境界を作るので、それが過度に排他的になったり、既得権益抱え込み集団になったり。 あたりの観点は「コーディネーター」がいないとうまく回らないよね、改めて思いました。
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「流れる水は腐らず」と言うが 経験や技術、言葉では表せないような暗黙知は 『対話』という流れに乗せると さらに高いレベルに磨き上げられ、新たな展開をみせる 『対話』は、その参加者に責任も主体性も規律も寛大さも求めるものだが その覚悟を持って対話をすれば、持っている知識が磨かれ展...
「流れる水は腐らず」と言うが 経験や技術、言葉では表せないような暗黙知は 『対話』という流れに乗せると さらに高いレベルに磨き上げられ、新たな展開をみせる 『対話』は、その参加者に責任も主体性も規律も寛大さも求めるものだが その覚悟を持って対話をすれば、持っている知識が磨かれ展開する 覚悟が持てなければ、対立して終わる
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企業の内外での実践コミュニティに関する本。 かなり前にコミュニティ・オブ・プラクティスという概念を知って、それをイメージしながら、会社を超えた実践・学習のコミィニティを作った。 が、恥ずかしながら、こっちの本は、これまで読んでいなかった。 遅ればせながら、読んで、今となって...
企業の内外での実践コミュニティに関する本。 かなり前にコミュニティ・オブ・プラクティスという概念を知って、それをイメージしながら、会社を超えた実践・学習のコミィニティを作った。 が、恥ずかしながら、こっちの本は、これまで読んでいなかった。 遅ればせながら、読んで、今となっては、当たり前な感じかな〜。 コミュニティの運営の難しさと面白さが、「そうそう」な感じでまとまっている。 新しい発見はあまりなかったけど、これから何か始めようという人には、参考になると思う。 この本の良いところは、コミュニティの良いところだけでなく、問題になりやすいところもちゃんと書いてあること。 そこもしっかりおさえるのは、とても大事。
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2007/6/7 現在,大学で週一回,ビブリオバトルと言う名の, 書評会と研究会の融合会みたいなことをやっている. そこで,Y君が紹介した,コミュニティ・オブ・プラクティスが第一回のチャンプ本に選ばれたので,斜めに読んでみました. ハーバードビジネス書なんすが,実践コミュニテ...
2007/6/7 現在,大学で週一回,ビブリオバトルと言う名の, 書評会と研究会の融合会みたいなことをやっている. そこで,Y君が紹介した,コミュニティ・オブ・プラクティスが第一回のチャンプ本に選ばれたので,斜めに読んでみました. ハーバードビジネス書なんすが,実践コミュニティという部署を横断した比較的インフォーマルな組織をつくることで, 知識の伝播と創造を助けようという話. 僕自身の経験から言っても知識労働者が得る情報は定常業務の中ではいまひとつリッチにならなくて, 組織を抜けたところに初めて共鳴できる人材がいることが多い. そういう意味で重要だとおもう. IT使った一時前の形式知一辺倒なナレッジマネジメントに対する対立軸として非常に重要だと思う. ただ,本書の言及できている点は実践的であり,深みや理論はそんなにないという感じもしました. どーなんでしょうか. ビジネス書と学術書はやっぱりベクトルが違うなあ.
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会社員であれば、読む価値があるのであろうが、大学生にとっては役に立つ可能性は不明である。卒論での参考文献にはならないであろう。
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社内コミュニティを構成し、知識経営を推進するための実践的教科書。 10年ほど前の書籍ですが、社内コミュニティの教科書として、組織の壁を越えられず、従業員同士の有機的な結びつきに課題を持たれている企業にとっては、学ぶべきことが多く記された良書だと思います。
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学習する単位=実践コミュニティとして、コミュニティ的な考えの組織への適合を試みた画期的な書籍であろうと思います。その意味で、『学習する組織』の上位的な位置づけに見えます。コッター言うところの組織におけるインフォーマルなネットワークによって作られた単位が実践コミュニティ(Commu...
学習する単位=実践コミュニティとして、コミュニティ的な考えの組織への適合を試みた画期的な書籍であろうと思います。その意味で、『学習する組織』の上位的な位置づけに見えます。コッター言うところの組織におけるインフォーマルなネットワークによって作られた単位が実践コミュニティ(Community of practice)と言えますが、コッターの言う改革のためのネットワークと違うところは、実践コミュニティそのものが学習し、成長し続ける存在としたところで、『学習する組織』と全く同じ主張が見られます。またその単位が、生物の生存のように、誕生→成長→成熟 と段階があると言う指摘も『学習する組織』に共通しています。違いは、本書は組織に置いてどのようにコミュニティを位置付け、どのように扱っていけば、継続的な学習に繋げられるかを論じている点です。『学習する組織』では、学習単位をコミュニティとは限定しておらず、なんだかの組織単位の中における学習のためのツールについて論じていると言う感じでしょうか。しかし、『学習する組織』における「自己実現」を突き詰めると実践コミュニティ的な動きになると言う点で、それぞれ同じ価値基準で組織をミクロとマクロでとらえたような、一つの目標に対する相互補完的な解説の関係のようです。 本書では、実践コミュニティは、1) 領域 2) コミュニティ 3) 実践と言う3つの構成要素から成り立つとし、各成長段階における、それぞれについての運用方法を提案しています。とりわけ、実践コミュニティをサポートする「コーディネーター」の必要性を説いています。コッター的な文脈であれば、コミュニティ・リーダーがコミュニティを引っ張り、コーディネーターが実組織とのリンクや、ビジネスとの整合性といった、コミュニティの構成員が気持ちよく動けるように、縁の下の力持ちとしてのマネージメント的な役割を実行します。それらを、ゼロックス社や、フォード社と言った事例を交えて解説しています。『学習する組織』もそうですが、これらインフォーマルなコミュニティによる学習単位のアイディアは、寧ろアフターファイブや社内運動会などの<会社以外の>コミュニケーションを重んじてきた日本的企業経営にヒントを得られているように見えます。それらが分析され、こうして米国の企業で、まさに「実践」されて体系化され、Apple、Googleを代表するような米国ビジネスの成功に繋がっているとするならば、とても皮肉なことです。 本書の最終章では、世界を学習する単位として捉え、世の中を複数の実践コミュニティの集合体とする試みを述べています。そして、最も実践できる単位として企業組織を選んでいる(に過ぎない)とまで言っています。この文章には、個人的にはとても共感しました。社会起業のような実践も、実践コミュニティのインスタンスと考えるのは、私だけではないでしょう。世の中が本当の意味でボーダーレスに学習していく姿になっていくことが、本書の隠れたゴールでありましょう。
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ウェンガーさんの書いた”Community of Practice"の日本語版。「実践コミュニティ」をいかにして創造するか。面白いです。
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