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こんな人生を送ってみたい の商品レビュー

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2020/10/28

「男冥利に尽きる」人生を送った15人の生涯を簡潔に紹介しています。 とりあげられているのは、三菱財閥の創業者の岩崎弥太郎、ロシアに渡った海軍武官の広瀬武夫、日本の美術界をリードした岡倉天心、平民宰相と呼ばれた原敬、『中央公論』の編集者だった滝田樗陰、明治の実業家の渋沢栄一、大阪...

「男冥利に尽きる」人生を送った15人の生涯を簡潔に紹介しています。 とりあげられているのは、三菱財閥の創業者の岩崎弥太郎、ロシアに渡った海軍武官の広瀬武夫、日本の美術界をリードした岡倉天心、平民宰相と呼ばれた原敬、『中央公論』の編集者だった滝田樗陰、明治の実業家の渋沢栄一、大阪市長の関一、作家・編集者として活躍した菊池寛、阪急電鉄の創業者の小林一三、作家の谷崎潤一郎、読売新聞を育てた正力松太郎、オペラ歌手の藤原義江、品質管理に力を注いだ技術者の西堀栄三郎、横綱の栃錦清隆、そして松下電工の創業者の松下幸之助です。 いずれも興味深く読んだのですが、著者がおそらくは自覚的に、みずからの視野を近代的な価値観に限定して、実学思想を高く評価していることは、一面ではひとつの見識だと思うものの、やはり偏りがあるようにも感じます。15人のごく簡潔な評伝としては、おもしろく読めるのではないでしょうか。

Posted byブクログ