ブラックホーク・ダウン(上) の商品レビュー
冷戦後の国際政治の一…
冷戦後の国際政治の一大転換点となりながらも、今日まで語られることがなかった秘密作戦の全貌を再現するとともに、特殊部隊のもつ驚異的な戦闘能力を描いた戦争ノンフィクションの傑作
文庫OFF
この作品はリドリー・スコット監督の大ヒット映画『ブラックホーク・ダウン』の原作となった作品です。 このソマリアでの戦闘は後のアメリカの軍事介入に大きな影響を及ぼすことになりました。 これまで当ブログでも紹介してきたボスニア紛争やルワンダの虐殺で国連の平和維持活動が機能不全に陥...
この作品はリドリー・スコット監督の大ヒット映画『ブラックホーク・ダウン』の原作となった作品です。 このソマリアでの戦闘は後のアメリカの軍事介入に大きな影響を及ぼすことになりました。 これまで当ブログでも紹介してきたボスニア紛争やルワンダの虐殺で国連の平和維持活動が機能不全に陥ったのもまさにこの事件の影響が非常に大きかったとされています。 それまでのアメリカや先進諸国は圧倒的な武力をもって介入すれば、発展途上国の紛争は簡単に鎮圧できると考えていました。しかしその楽観的な考え方が崩壊した事件こそこのブラックホークダウンだったのです。 この時点でルワンダの虐殺やスレブレニツァの虐殺の最終カウントダウンが始まっていたのかもしれません・・・
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同名の映画を観て面白くて、その原作も評価が高いと聞いたので読み始めてみた。非常に丁寧に綿密に当事者たちから話を聞き取って、ソマリアでの戦闘の時にアメリカ兵たちに何があったのかを描いたルポタージュ。凄惨な現場であったことは伝わってくるが、登場人物も次々と変わるので、いったい誰がど...
同名の映画を観て面白くて、その原作も評価が高いと聞いたので読み始めてみた。非常に丁寧に綿密に当事者たちから話を聞き取って、ソマリアでの戦闘の時にアメリカ兵たちに何があったのかを描いたルポタージュ。凄惨な現場であったことは伝わってくるが、登場人物も次々と変わるので、いったい誰がどこにいて、どのような戦闘状況なのかということはわかりにくい。そこをつたえようと思うと、もっともっと多くの地図などが示されないとわかりにくい。雰囲気は伝わってくる。
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事前に周到に準備された計画も、戦場においてはほんの些細な手違いから簡単に崩壊し、修羅場と化してしまう。地上戦の凄惨さは凄まじい。。
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1993年にソマリアで起きた米軍と現地人との戦闘を描いた傑作。戦場の実相があますところなく伝わっきます。 また、どんなに技術が進んでも戦場は不確実性が支配すること、そして事前の計画と現実とのギャップがもたらすものについてよくわかります。
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上下巻。外人がいっぱい出てきて名前が覚えられない(^_^;) 内容はすごくおもしろい。実話だそうで。こんな杜撰な作戦で行動しているなんて。
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1993年10月3日、アフリカ、ソマリアの首都モガディシュに米軍特殊部隊が空挺降下。 任務は国連の活動を妨げる武装組織アイディトは幹部を拉致すること。それは1時間ほどで終了するはずだった。 だが、ブラックホーク・ヘリが撃墜されたことで部隊は絶望的な孤立状態に陥る。 上巻では二機目...
1993年10月3日、アフリカ、ソマリアの首都モガディシュに米軍特殊部隊が空挺降下。 任務は国連の活動を妨げる武装組織アイディトは幹部を拉致すること。それは1時間ほどで終了するはずだった。 だが、ブラックホーク・ヘリが撃墜されたことで部隊は絶望的な孤立状態に陥る。 上巻では二機目のブラックホークが撃墜されたところ辺りで終わる。当初は1時間程度で終わるはずの作戦が、 ヘリが墜落したことで乗員の救出のため米軍レインジャー、デルタフォースがソマリアの便所のような市外で絶望的な 戦いを強いられていく様子が生々しくかかれている。作戦に参加した隊員のなかには当時18歳程度の人間もいたらしい。 自分たちと同年代の青年が当時このような地獄絵図の只中にいたということに驚いた。 僕のような貧弱な若者にはとうてい想像がつかない。
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映画化もされた著名な大作だが、今まで映画も見ていないし、原作も読んでなかった。ベトナム後の米国軍事戦略に非常に大きな影響を与えた一晩の物語。 アンディ・マクナブの SAS 本が続いたので、デルタ・フォース本も読んでみるかと気軽に手を出したのだが、登場人物の多さと微に入り細を穿っ...
映画化もされた著名な大作だが、今まで映画も見ていないし、原作も読んでなかった。ベトナム後の米国軍事戦略に非常に大きな影響を与えた一晩の物語。 アンディ・マクナブの SAS 本が続いたので、デルタ・フォース本も読んでみるかと気軽に手を出したのだが、登場人物の多さと微に入り細を穿ったエグい描写に圧倒された。長期間かつ綿密な取材に基づいた筆は、戦闘のほぼ全ての側面を精確に再現しており、まさに「事実をもって語らしめよ」というノンフィクションの王道を行く。 もうしばらく戦争関連の本は読まない。
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ソマリアで行われた軍事行動の記録。 部族間、民族間の抗争の発生要因や民意が軍事にどのように影響するか、現代戦がどのように推移するか等が詳細に語られる。
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