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レクイエム の商品レビュー

3.1

17件のお客様レビュー

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一言で表現すると幻想…

一言で表現すると幻想的な短編集。一話一話が不思議な感覚にさせます。特に表題作「レクイエム」の衝撃は滅多にないものだと思います。戦争って本当にイヤです。

文庫OFF

不思議な世界が書かれ…

不思議な世界が書かれてました。主人公達の思いが、ひしひしと伝わってくる感じです。

文庫OFF

鎮魂歌とあるだけあっ…

鎮魂歌とあるだけあってこわい感じの話が沢山でしたが、私は一話一話の違う主人公達が少し格好良く感じました.

文庫OFF

2022/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホラー小説になるのだろうけど始終物哀しい空気でした。SFあり、壮絶な戦争ものもあり、引き込まれます。 なかでも「コヨーテは月に落ちる」と「帰還兵の休日」が好きです。破滅ものが好きなのかも…と思ったら物騒ですが。作者の後書きを読んで思ったのですが村山由佳さんどうしてコヨーテにお詳しいんだろう? 「レクイエム」は壮絶でした。確かに、第二次大戦中に悲惨な戦場にいた従軍経験者は戦争経験語らないと同僚も言ってましたし、わたしの母方の祖父も家族に全く語らないままだったようです。 愛する人が永遠に失われようとしている時に自分は体内に取り込めるのか…考えてしまいました。

Posted byブクログ

2020/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

孤独な死者たちへ奏でる短編集。 どの物語も短さを感じさせない確立された世界観で、読者を巧みに誘い込む。 死の物語の中に不思議と癒しを感じる。語られる哀しみ、願い、記憶、そういったものが穏やかに鎮めていく。 『コヨーテは月に落ちる』が特に好み。マンションに閉じ込められるのも、役人として働き続けるのも、同じようなものと言い切れる人生に、深く感じ入るものがある。 祈りが人々にもたらす安らぎの漂う一冊。

Posted byブクログ

2020/07/01

怖かった。生きるって怖い。 いつも誰かに守られて生きてきた私は生の本当の怖さを知らないのだろう。 少しずつ少しずつ何かを失いながら、本当に大切なものだけを残して、人は死に近付いてゆく。

Posted byブクログ

2018/07/01

タイトル通り、「死」をテーマにした短編集。最初の作品は純文学と言った部類だが、その他の作品は篠田節子らしい怪談じみた話。怖い話ってわけでもないけど。 夫の死、伯父の死などの死を契機に、様々な出来事がフラッシュバックするというようなところが6本それぞれの共通点か。中間部はバブル経...

タイトル通り、「死」をテーマにした短編集。最初の作品は純文学と言った部類だが、その他の作品は篠田節子らしい怪談じみた話。怖い話ってわけでもないけど。 夫の死、伯父の死などの死を契機に、様々な出来事がフラッシュバックするというようなところが6本それぞれの共通点か。中間部はバブル経済とその崩壊、最後は大戦の終戦間際という、動乱を軸にしているところが篠田節子らしいっちゃあらしい。 6本サラリと読んで、どれが好きかと言われると、結構どれも好きな作品である。バブル前にお告げを受け、バブル後にまた同じ救いを求める女性、貧してもトラサルディのスーツは譲れない不動産屋など、心機一転できそうなのに、枠組に縛られて動けず朽ちていく悲哀を描いていくさまは秀逸である。 6本のうち、ある意味核になっているのに浮いている「コヨーテ」は、SFである。SFホラーにしようとして、完全にはできなかった作品だが、それを純文学に逃げなかったことは高く評価されて良い。ただ、切れが悪いところはイマイチなんだけどね。

Posted byブクログ

2016/10/05

なんか昭和の小説みたいで 思わず奥付を確認。なんか古めかしい… ちなみにアリゾナでカイヨーレって発音に ⁇ってなったらコヨーテのことでした。

Posted byブクログ

2016/07/11

 『死神』につづき篠田節子の短編がなかなかか良い。最後の短編『レクイエム』で戦争体験者の老人が語る言葉に「戦友会なんてやって思い出を語れる連中は地獄を見ていない」とある。この老人が語りだす体験談が凄まじいの一言、世の中、数ある恐怖、ホラー小説はあれど史実にはかなわない。

Posted byブクログ

2015/03/27

終始気分の悪い本でした。 奥歯でずっとアルミホイルを噛み続けるようなそんな気分にさせられる一冊。 短編なんだけど、毎度毎度気分悪くなる。 これでもか。ってくらい。 でも。怖いとかキモいとか悲しいとかそういう感情が一切湧かず、ただひたすらなんか気分悪い。なんかいやーな空気。...

終始気分の悪い本でした。 奥歯でずっとアルミホイルを噛み続けるようなそんな気分にさせられる一冊。 短編なんだけど、毎度毎度気分悪くなる。 これでもか。ってくらい。 でも。怖いとかキモいとか悲しいとかそういう感情が一切湧かず、ただひたすらなんか気分悪い。なんかいやーな空気。 そんな一冊です。 このかた、普段はホラーを書かれているようで、よってこの感じこの雰囲気を出せるプロなんだと納得したけど、なんかなんかなんかやーな感じは抜けません。

Posted byブクログ