京都インクライン物語 の商品レビュー
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琵琶湖疏水事業に挑んだ男たちの闘い。 と副題にある通り、疏水事業に取り組んだ男たち、中でも田辺朔郎を中心に描いた物語。 史実を基にした小説、でしょうか。 かなり読み応えがあり、読んでいて久しぶりに熱くなりました。 明治の世になり、江戸から東京へと名を改め、遷都が行われて天皇不在となった京都の様子。 土木技術がまだ未熟で、外国から学びながら、しかし自力の発展を望む日本人の姿。 当時はセメントが高価で、薬のように扱われていたという逸話なども面白かったです。
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トンネルに入った時に感じたという、土木技術者としてこそ抱きうる「ロマン」や、それに「社会性」も十分に意識して米国視察からの「電力」化にいたる流れなど、大いなる臨場感をもってこちらに伝わってくる。 「土木」の魅力に満ちた一冊。 本題からそれるが、田辺の義兄が片山東熊だということに...
トンネルに入った時に感じたという、土木技術者としてこそ抱きうる「ロマン」や、それに「社会性」も十分に意識して米国視察からの「電力」化にいたる流れなど、大いなる臨場感をもってこちらに伝わってくる。 「土木」の魅力に満ちた一冊。 本題からそれるが、田辺の義兄が片山東熊だということに驚いた。
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外国人技術者に頼らなかければならないこの時代に、田辺朔郎を中心に日本人が取り組んだ、琵琶湖から京都へ水を引く疏水に、先人の功績を感じた。。
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