森鴎外の事件簿 の商品レビュー

楠木誠一郎(著者)

2020/11/12

「柱にかかった時計の振り子の音だけが規則正しく聞こえてくる。」
平凡に過ごすという当たりまえのことが温かく幸せって誰でもそうありたいと願う。

2009/10/04

千駄木団子坂の森鴎外邸に深更、窃盗犯が侵入した。だが直後、賊は鴎外行きつけの古書店で死体となって発見された。犯人の死によって一件落着したかに思われた事件だが、盗まれた金指輪が何者かによって返却されてきたことから事態は思わぬ方向に…。鴎外は、愛娘茉莉、息子於菟、観潮楼歌会メンバーとともに真相解明に乗り出すが、その矢先、茉莉が窃盗団に誘拐されてしまった！書下ろし長編時代ミステリー。嫁姑戦争に巻き込まれてる鴎外ですよ。真相解明っても、鴎外がノリノリで乗り出すんじゃなくて、啄木ですよ。啄木、いい味出してるんです！北原白秋が啄木の尻に敷かれてるっていうか…いいヤツなんです。鴎外が娘ラブ！って感じです。ミステリー的には…そんな警察おるか！て感じで読めます。はい。