死んでも治らない の商品レビュー
この話の繋がり方絶妙!連作短編集にふさわしい伏線。話の締め方も、ほほー!と思わされた。若竹七海、やっぱりこういう軽妙な連作短編うまいなぁ。
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前に読んだことがあったような気がしたが、読んでみたらそんなことどうでも良くなった。何回読んでも、若竹さんの小説は面白いんだわ。 元警察官の大道寺は、幼なじみの編集者の強引な勧めで現役時代にあったまぬけな犯罪者たちをまとめた本を出した。しかし、その本がきっかけで次々と犯罪者た...
前に読んだことがあったような気がしたが、読んでみたらそんなことどうでも良くなった。何回読んでも、若竹さんの小説は面白いんだわ。 元警察官の大道寺は、幼なじみの編集者の強引な勧めで現役時代にあったまぬけな犯罪者たちをまとめた本を出した。しかし、その本がきっかけで次々と犯罪者たちが、大道寺の目の前に現れて… 本当にさまざまな犯罪者が、大道寺の前に現れる。そして、やっぱり間抜けな最後なんだよなぁ。 お猿のジョージは、なんだか少し可哀想なかんじもしたけど… 若竹さんの作品をさらに読みたくなってきた! 2017.5.27 読了
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現在進行形の事件の間に、警察官時代の最後の事件が挟まり、交差する登場人物の意外なつながりにため息。背後の哀しみを払拭するくらい読んで清々する作品。
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間抜けな犯罪者の起こした事件を本として出版した元刑事の『大道寺圭』。彼が手がけた最後の事件と、本に登場させた間抜けな犯罪者に巻き込まれる騒動を織り交ぜて綴るミステリー。 まあ確かに間抜けな事件と言えばそうなんだろうけど、なんか笑えないなあ。根っことなっているのが最後の事件だか...
間抜けな犯罪者の起こした事件を本として出版した元刑事の『大道寺圭』。彼が手がけた最後の事件と、本に登場させた間抜けな犯罪者に巻き込まれる騒動を織り交ぜて綴るミステリー。 まあ確かに間抜けな事件と言えばそうなんだろうけど、なんか笑えないなあ。根っことなっているのが最後の事件だからか。こちらの結末もしっくりこなかったし、全体的に読みづらかった。 何より主人公の大道寺圭の刑事時代と作家になってからのキャラが違い過ぎる気が・・・。
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オチは読めつつもおもしろかった。軽く読める。胸糞悪いとこもあるけれど。内容とは関係ないけど、コナンが本気で復讐しようとしたらぞっとするよねと思った。
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軽く読めて面白かった。5編の連作短編に1つの短編が挟まれているというか、章間に入り込む形。まぁ登場人物のつながりとかでそうなってるんだろうけど、基本的には読みにくいからあんまり好きじゃない。この大道寺圭が書いたとされる馬鹿な犯罪者の実話が面白い。こんな本あったら読みたいな。
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これは“コージー”?それとも“若竹流ハードボイルド”? どっちにしても面白かったー! ユーモアたっぷりなのに、オチはブラック。 それが違和感ないのが凄い。 短編と挿入されている『大道寺圭最後の事件』の繋がり方も上手い。 彦坂夏見や角田港大が登場したのが嬉しい。猫島も。 大...
これは“コージー”?それとも“若竹流ハードボイルド”? どっちにしても面白かったー! ユーモアたっぷりなのに、オチはブラック。 それが違和感ないのが凄い。 短編と挿入されている『大道寺圭最後の事件』の繋がり方も上手い。 彦坂夏見や角田港大が登場したのが嬉しい。猫島も。 大道寺が執筆した本に登場するおバカな犯罪エピソードは、若竹さんの創作なんでしょうか?
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図書館で読むのに迷ったら、若竹コージーについ手が伸びてしまいます。だって、ほとんどハズレがないんだもん! 17年間勤めていた警察を辞めた後、大道寺圭は幼馴染の編集者・彦坂夏見の強力なプッシュのおかげで「死んでも治らない」を出版した。警察勤めの間の、いわゆる暴露本なのだが、ポリ袋...
図書館で読むのに迷ったら、若竹コージーについ手が伸びてしまいます。だって、ほとんどハズレがないんだもん! 17年間勤めていた警察を辞めた後、大道寺圭は幼馴染の編集者・彦坂夏見の強力なプッシュのおかげで「死んでも治らない」を出版した。警察勤めの間の、いわゆる暴露本なのだが、ポリ袋を被って窒息しかけた強盗の話などのまぬけな犯罪者を扱ったおかげで幸運にも上々の売れ行きとなった。その反面、不幸にも当の「まぬけな犯罪者」たちからも目をつけられるようになってしまったようで・・・。 講演会の帰り、『トレイシー』と名乗る男に拉致された大道寺。強盗に失敗し逃亡中に泊まったホテルで起きる間際に銃声が聞こえ、起きたら隣には相棒の死体があり、しかも部屋は密室だったと『トレイシー』は語り、大道寺に本当の犯人は誰かつきとめろと言うのだ。・・・「死んでも治らない」 花巻譲二―通称・お猿のジョージ―は自分のことを本に書くなんてひどいと大道寺を責めた。父親がマヌケな泥棒なことにショックを受けて娘が家出したのも、大道寺の所為なんだから娘を連れ戻してきてくれと言う。しつこくしつこくしつこく・・・・あまりのしつこさに耳栓をして睡眠をとった大道寺を叩き起こしたのは、その花巻の殺害事件の調査にきた警察の来訪だった。・・・「猿には向かない職業」 大道寺の元に小説の添削をしてくれという手紙が届いた。完全犯罪を取り扱ったものなので元・警察官の視点から指摘してくれという。1度くらいなら、と、完全犯罪とはなり得ないと返事を出したのだが、手紙は次の週も送られてきた。また次の週も。・・・「殺しても死なない」 つい最近亡くなったノンフィクション作家とちょっとした飲み友達だったことから、遺作の引継ぎを押し付けられた大道寺。書きかけや資料を探しに作家の別荘―噴火山の山の中―へ向かったのだが、そこに現われたのは、自称・元妻と遺作を依頼したという編集者、そして悪徳建設業者の元・社長、と怪しげな、何かを探ってるらしい人物ばかりだったのだ。・・・「転落と崩壊」 またしても拉致された大道寺。今度は大道寺が『マーメイド』と名づけた2人組の女の泥棒だった。この2人も本に書かれた所為で被害を受けたのだから、責任を取れというわけだ。盗みに入ったものの、失敗に終った依頼品。それがあろうことか壊されて発見され、しかもその破壊犯が「マヌケな泥棒」=「マーメイド」とされた。いったい誰が2人をハメたのか、復讐の方法も思いつけ、というのだ。・・・「泥棒の逆恨み」 以上5作に加え、大道寺が警察をやめるきっかけとなった女性撲殺事件「大道寺圭最後の事件」を各話の間に挿入したオムニパス・ミステリ。 うーん、若竹さんお得意の構成です。各話の内容に、挿入された「~最後の事件」1~6までがちょこちょこっとリンクされていくのです。その「ちょこっとリンク」がまったくネタバレにならない(でも繋がってる)という辺り、やっぱり上手い! マヌケな犯罪者の話ですから軽い文体ですが、若竹さん独特の「毒」の要素はしっかりあります。血なまぐささよりも感じるのは、じわりじわりと染み込んでいくような「毒」。それを強く感じさせるのは、犯罪者よりもむしろ主人公・大道寺圭かもしれません。犯罪者と対峙して、奮闘するようなタイプではなく、むしろ冷たく「因果応報」を突きつけるタイプですね。それもこれも全ては彼が警察を辞めるきっかけとなった事件が根底にあるのでしょうが。 私が好きなのは、5話目「泥棒の逆恨み」でしょうか。一番軽い、そしてベタ(笑)。なぜかキャッ○・アイを思い出すんですが(笑)。大好きだわ~こういうネタ!
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面白かった。やっぱりキャラクターも言葉の使い方とかも上手いなあ。しかしまあなんとマヌケな犯罪者が多いことか。「バカは死んでも治らない」ってことかな。こんなんばっかだったら、日本はけっこう平和かも。だけどそのわりに、大道寺圭はかなりいい性格してると思う。 そういえば「彦坂夏見」って...
面白かった。やっぱりキャラクターも言葉の使い方とかも上手いなあ。しかしまあなんとマヌケな犯罪者が多いことか。「バカは死んでも治らない」ってことかな。こんなんばっかだったら、日本はけっこう平和かも。だけどそのわりに、大道寺圭はかなりいい性格してると思う。 そういえば「彦坂夏見」って、この人「サンタクロースのせいにしよう」に出てたっけ。あれ、「スクランブル」にも出てるし。意外と常連キャラクター。しかも「売るためならなんでもする出版社」……。
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相変わらず若竹作品は、 こわっ!!! ライトミステリのつもりで手にするのは間違いです。 ほんわかテイストですが無糖です。ブラックです。 そこがクセになるんだけど。
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