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古代史大逆転 の商品レビュー

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2009/10/04

副題が「通説を問ひ直す20の視點」となつてゐる。 その通り、20の視點から古代史の所謂「通説」に對してのアンチテーゼを投げかけてゐる。 それぞれの章にさくことのできるページ數が限られてゐるので、深く掘り下げることは出來ないが、面白いものが多かつた。 ここで面白いと云ふのは、學問...

副題が「通説を問ひ直す20の視點」となつてゐる。 その通り、20の視點から古代史の所謂「通説」に對してのアンチテーゼを投げかけてゐる。 それぞれの章にさくことのできるページ數が限られてゐるので、深く掘り下げることは出來ないが、面白いものが多かつた。 ここで面白いと云ふのは、學問的な檢證がどうであれ、その説を取ればいろいろなことの説明がつく、といつた程度の意味である。 面白いと思つた章のタイトルを以下に掲げる。 6 朝鮮半島に侵攻した日本軍は存在しない 7 古代文化のふるさとは百濟ではなく高句麗にあつた 9 聖徳太子は渡來系勢力に操られてゐた 11 蘇我氏を滅ぼした黒幕は秦氏だつた 12 藤原氏は天智天皇の皇胤だつた 13 天武天皇は天智天皇の弟ではなかつた 15 長屋王は皇位を狙つてゐた 16 弓削道鏡は皇胤だつた 18 在原業平は反藤原の鬪士だつた なかには、古代史愛好家にとつては「常識」?となつてゐる説もあるが、頭の整理の爲にも讀む價値はあつた。 2003年8月31日讀了

Posted byブクログ