惜別の海(中) の商品レビュー
以前、友が韓国の旅で であった ある一コマです その友は絵描きなので 旅先の街角でスケッチをしていたそうな 描いている時は集中しているので 分らなかったそうですが いつのまにやら 一人のお年寄りがそばで その様子をご覧になられていたそうです そして その友の絵が一区切りした気配...
以前、友が韓国の旅で であった ある一コマです その友は絵描きなので 旅先の街角でスケッチをしていたそうな 描いている時は集中しているので 分らなかったそうですが いつのまにやら 一人のお年寄りがそばで その様子をご覧になられていたそうです そして その友の絵が一区切りした気配を察して 片言の日本語で話しかけられたそうな 「ニホンジン ズット ズット ワタシノクニニ ヤッテキタ」 「タイヘイヨウセンソウ モ ワルイケド イチバン 悪イノハ ヒデヨシ ダ」 と 話しかけてこられたそうです ひとしきり 片言のやりとりをした後 「では 今一番 大事なことは 何でしょう?」 と 尋ねたところ 「ソレハ サラン ソレハ サラン」 と お答えになられて すっと 歩いていかれたそうです 「サラン」は「愛」の意味を持つ ハングル語です この「惜別の海」を読んでいる時に 何度も この話が思い浮かんできました
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