核兵器撤廃への道 の商品レビュー
核軍縮努力と米国の核抑止力に依存することがどうして両立するのか不可解である。 アフリカ非核化を妨げてきた直接の原因に南アフリカによるアパルトヘイトと核兵器疑惑があった。 9・11のテロリストたちは核兵器を持っていなかったから実際に攻撃してきた。核兵器を持つアメリカにとっては核兵器...
核軍縮努力と米国の核抑止力に依存することがどうして両立するのか不可解である。 アフリカ非核化を妨げてきた直接の原因に南アフリカによるアパルトヘイトと核兵器疑惑があった。 9・11のテロリストたちは核兵器を持っていなかったから実際に攻撃してきた。核兵器を持つアメリカにとっては核兵器が抑止にならなかった。 アメリカは原子爆弾でソ連参戦より先に日本を降伏させたかった。戦後日本統治のために。 冷戦時代には核兵器には戦略核兵器と戦術核兵器との区別があった。 戦略兵器は射程が長く、米ソ全面戦争を想定し、両国がそれぞれあいての本国領土を攻撃できうる兵器で、戦術兵器は戦場で敵の軍事目標を攻撃する兵器であった。 核兵器保有国は保有核兵器を放棄しようとしないばかりか、抑止の名で核兵器の新しい使用の方策を追及していた。 核抑止は、第一に抑止の対象は仮想敵である必要がある。 また仮想敵に核攻撃能力があることが不可欠である。 非核兵器国に対する抑止は成立しない。 核抑止は一方で戦争の阻止=平和を目指しながら、他方で戦争準備を始めるというジレンマから抜け出ることはできない。 核抑止の中核的機能は懲罰による抑止、すなわち報復の威嚇によって敵の先生奇襲降雨劇を阻止することにあった。 アメリカが核抑止の機能に万全を期するためには平和時において、敵のい攻撃が始まる以前に報復攻撃の目標を設定し、順儀を完了していなければならなかった。 アメリカの核抑止の保護を受けることは、抑止の緊張関係を持続させて、かえって核攻撃を引き寄せる逆効果になる危険を常に伴うことになる。
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