猛スピードで母は の商品レビュー
オススメです
第126回「芥川賞」を受賞した表題作と、「サイドカーに犬」を収録。いずれも子供の視点から親(およびその恋愛相手)との生活を淡々と描いた物語。さらりと読めるのに、後からじわじわ心に染みてくる感じが、いい。
みよ
奇想天外で奇抜で子供っぽく見えるけれど誰よりも大人なお母さんと、飄々として大人びて見えるけれども誰よりも子供な息子のはなしだと思った あー分かるって描写が多くて子供時代に戻ったような気持ちになった。大人ってバニラアイス選ぶよなとか。
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「サイドカーに犬」「猛スピードで母は」どちらも子どもから見た、子どもに媚を売らない大人の女の話だった どちらもかっこいい ぶっきらぼうで一見不機嫌そうな印象だけど、強くて優しい女の話だった
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標題の芥川賞受賞作も、『サイドカーに犬』も、登場人物が個性的かつ魅力的でとても面白かった。どちらも子供の目線から語られているが、限られた認知が物語に効果的に生かされている。子供より大人の方が、自由気ままで子供っぽいのも共通している。サイドカーの方は薫の感じ方が独特で、味のあるエン...
標題の芥川賞受賞作も、『サイドカーに犬』も、登場人物が個性的かつ魅力的でとても面白かった。どちらも子供の目線から語られているが、限られた認知が物語に効果的に生かされている。子供より大人の方が、自由気ままで子供っぽいのも共通している。サイドカーの方は薫の感じ方が独特で、味のあるエンディングも好ましい。猛スピードの方は、慎の母を労る健気さに、心を動かされる。
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ちょっとやんちゃな大人たちと、淡々とそれを日常として受け入れる子供達の話、だと思う。 でも昭和中後期の、私の父母・祖父母世代って、周りに破天荒な人多かった気がする。 今より世間体を気にする時代だったはずなのになんでだろう。 または単に私が子供だったからそう感じていただけかも。 ...
ちょっとやんちゃな大人たちと、淡々とそれを日常として受け入れる子供達の話、だと思う。 でも昭和中後期の、私の父母・祖父母世代って、周りに破天荒な人多かった気がする。 今より世間体を気にする時代だったはずなのになんでだろう。 または単に私が子供だったからそう感じていただけかも。 でも、自分が小さくまとまった大人になってしまったと思っているので、少し羨ましい。
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子どもって大人が思うより冷静に周りを見てよく考えているものだなーと思う。 気遣ったり遠慮したり。 血のつながりがあるから幸せに過ごせるとも限らない。
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子供は親を選べない。 育つ環境も選べない。 身勝手な親に振り回され、 不安に怯えながら過ごすしかない。 親たちも生活することに必死だった。 不器用な愛情表現しかできない親もいる。 子を思う親の気持ちは形が違っても同じくらい熱い。 昭和の懐かしい風景や音楽など、 懐かしく、せつ...
子供は親を選べない。 育つ環境も選べない。 身勝手な親に振り回され、 不安に怯えながら過ごすしかない。 親たちも生活することに必死だった。 不器用な愛情表現しかできない親もいる。 子を思う親の気持ちは形が違っても同じくらい熱い。 昭和の懐かしい風景や音楽など、 懐かしく、せつなく感じた。 麦チョコ、食べたくなった。
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2021年10月 読みながら、わたしが幼かった時の母を思い出した。主人公の母とわたしの母は状況から言えばほとんど共通点はないのだけれど、子どもからすると母親というものに対する印象というのは何かしらの共通点があるのかもしれない。そういえばわたしの住んでいた街の水族館にもトドがいたな...
2021年10月 読みながら、わたしが幼かった時の母を思い出した。主人公の母とわたしの母は状況から言えばほとんど共通点はないのだけれど、子どもからすると母親というものに対する印象というのは何かしらの共通点があるのかもしれない。そういえばわたしの住んでいた街の水族館にもトドがいたなぁ。独特の郷愁。
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親がどうであれ、子どもはしっかり自分で考えて生きてるんだなー。家庭環境は良くない2編の短編だけど、どちらもあまり暗くないのがいい。
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子どもの頃はぼんやりと分からないままに受け入れていたことが、大人になっていく中で次第に理解できるようになっていく。その気付きがポツポツと語られていくような物語。
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