守城の人 の商品レビュー
本書は先に感想を書いた、『ある明治人の記録 会津人柴五郎の生涯』を生涯に渡り丹念に追ったものである。前書は柴の遺著ではあったが、西南戦争あたりで終わっていて、肝心の義和団との戦いを描いていない。本書の著者村上兵衛さんは、柴の遺著にも創作があるということで、その部分についても他の資...
本書は先に感想を書いた、『ある明治人の記録 会津人柴五郎の生涯』を生涯に渡り丹念に追ったものである。前書は柴の遺著ではあったが、西南戦争あたりで終わっていて、肝心の義和団との戦いを描いていない。本書の著者村上兵衛さんは、柴の遺著にも創作があるということで、その部分についても他の資料で補正しつつ、ハイライトである北京の外国大使館を義和団の乱から救う柴の真骨頂を余すところなく描いている。それはもう少し救援が遅れれば崩壊してしまうほど危ういものであった。実際、その間多くの人々がなくなっている。柴はそれまでの戦争でもそうであったが、本当に運の強い男と言わねばならない。そして、そこでの柴の勇敢なめざましい働きは各国の共感を得、のちに日英同盟のきっかけともなった。柴はこのときが絶頂期で、その後、日露の戦い等を経て陸軍大将まで上り詰めるが、この間は比較的平凡な人生をおくっている。前書ではわからなかった長男の妻がどうなったかも本書では詳しく書かれていた。また、北京城解放に向けて列国が動く中でロシアがつねに利をねらい、不穏な動きをしているのが気になったが、それが4年後に日本との戦争を招いたというのも理解できた。600頁を越える本であったが、しばし人を夢中にさせてくれる魅力に充ちた本であった。
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軍人になってからも、柴五郎は 会津や薩摩長州 という 小さな お国意識、幼少期の敗北感を 持ち続けていたのだろうか 明治、大正における 日本らしくない戦争国時代の 英雄史として 読んでいます 歴史小説家が 柴五郎を取り上げないのが 不思議。こんなに 人生イロイロなのに
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山川健次郎は東京帝国大学、京都帝国大学総長、九州帝国大学の初代総長。赤羽四郎は外交官となる。いずれも日新館出身の逸材といってよい。そして柴五郎は、乃木希典や東郷平八郎に先んじて世界に勇名を馳せた日本軍将校である。 http://sessendo.blogspot.jp/2015/...
山川健次郎は東京帝国大学、京都帝国大学総長、九州帝国大学の初代総長。赤羽四郎は外交官となる。いずれも日新館出身の逸材といってよい。そして柴五郎は、乃木希典や東郷平八郎に先んじて世界に勇名を馳せた日本軍将校である。 http://sessendo.blogspot.jp/2015/11/blog-post_20.html
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坂本龍馬や新撰組、東郷平八郎はよく知られているのに柴五郎が知る人がそれに対して少ないのは悲しいことである。 彼の生き方も十分魅力的だと思うのだが。
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会津藩出身、北京籠城でコルネル・シバといわれたの柴五郎のお話。 少年時代を過ごした幕末、過酷な斗南での生活 そして明治、軍人として。 淡々とした文体が読みやすかったです。
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