宇宙を測る の商品レビュー
宇宙は果てないものだ…
宇宙は果てないものだと思っていたが、読んでいるうちにそのスケールの大きさについていけなくなった。
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ハーマン・ボンジから教えてもらった科学の進歩についての格言が私は好きだ。いわく、私たちの科学上の知見は、未知と言う大海の中の小島の中の小島、「われらが知るもの」という小島である。人類が地球上に棲息する限り、その島に新知見を付け加え、その仕事はとんげもないペースで続いていく。人類が...
ハーマン・ボンジから教えてもらった科学の進歩についての格言が私は好きだ。いわく、私たちの科学上の知見は、未知と言う大海の中の小島の中の小島、「われらが知るもの」という小島である。人類が地球上に棲息する限り、その島に新知見を付け加え、その仕事はとんげもないペースで続いていく。人類がすることはちょうどそんなふうに見える。リスが木の実を集めるように、その島に付け加えていく。そこでわれらが知るものの小島はだんだん大きくなり、あらゆる方向へ広がっていく。時々、崖が崩れて海に落ちたり、ハリケーンのせいで少し狭くなったり、また、潮汐により岬が削り取られ…、そしていつの間にか島の一部がひどく崩れていると誰かがエルメンドルフ氏に注意を促す。しかし、島はとてつもなく大きくなり、何てたくさんのことを知っているのかとびっくりすることになる。未知の大海が無限でなければ、海はきっと狭くなっているはずである。 それは多分そうだろう。が、そこで私たちは何か妙なことが起こっていると気づく。われらが知るものの島への知識が加わるたびに、未知なる物と境を接する海岸線はより長くなる。私たちが知らないものと出くわす場所は、どんどん増えていくのである。 (本文、291ページより)
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図書館本です。 音楽家出身の著者ファーガソンさんの書き方はなかなかすばらしいと思います。ブライアン・メイといい、ハーシェルといい(スケールがちがう?)音楽と天文学は親和性がつよいのかも。リービットの描き方も中立的で参考になりました。 巻末にある「距離のはしご」の一覧と解説も役立つ...
図書館本です。 音楽家出身の著者ファーガソンさんの書き方はなかなかすばらしいと思います。ブライアン・メイといい、ハーシェルといい(スケールがちがう?)音楽と天文学は親和性がつよいのかも。リービットの描き方も中立的で参考になりました。 巻末にある「距離のはしご」の一覧と解説も役立つ。
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