昭和の東京、平成の東京 の商品レビュー
小林氏の東京3部作?を,①私説東京繁盛期、②私説東京放浪記の順に読み進めた。私は最後の本著作である③昭和の東京,平成の東京が1番読みやすく楽しめた。 「歳をとることによってより深く理解できるのは、文学書に限らないことがわかってきた。映画もそうなのだ。二、三十年前にくらべたら、...
小林氏の東京3部作?を,①私説東京繁盛期、②私説東京放浪記の順に読み進めた。私は最後の本著作である③昭和の東京,平成の東京が1番読みやすく楽しめた。 「歳をとることによってより深く理解できるのは、文学書に限らないことがわかってきた。映画もそうなのだ。二、三十年前にくらべたら、作品の本質をつかむのは、今の方が鋭く、正確だと思う。(平成の東京の本文より引用)」全てはここに行き着くというか、歳をとってからの人生の楽しみ方を教えてもらったような気がした。 ③を読んで、もう一度①や②を読見返せば、最初は分かりにくかった小林氏の視点や言わんとしているところに気付ける(伏線回収のように)のかもしれない、もっと楽しめるのかもしれないと思った。
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空襲受けた東京下町に住んでいた筆者が語るかつての日本橋区両国(現在の中央区東日本橋)から、その後世田谷に移り住んだこと、若いときに表参道に住んでいた頃のことなど、東京と横浜の少し昔の話。
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この本はあくまでも現実的な、著者小林氏いわく「<消えた町の生存者>の東京への証言、記録への執念」です。 自分が生まれ育った町の移り変わりを受け止める、氏の心構えのような、こだわりや思い入れを少々厭世的に書いた1冊です。
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