ミニマ・フィロソフィア の商品レビュー

庭田茂吉(著者)

2015/05/04

たまたま図書館で見つけて読みました。著者が高校のときの倫理社会の先生だったから。何度も言ってきていることですが、この庭田先生の授業を受けて、読書の楽しみを知ることができました。授業はいつも脱線ばかりだったのです。1年の授業はギリシャ哲学からデカルト、なんとかカントの話が出てきたくらいで終わりました。でも、その中で1人の著者の本を読み通すという楽しみ方を教えてもらいました。そして読んだのが安部公房です。電車の中で、読み漁りました。受験生だったのですが。さて、私が教わっていたころは、たぶん毎晩ビールを飲んでタバコをすってという生活だったと思うのですが（そんなイメージがあった）、本書を読むと健康のためにと酒・タバコもやめ、エスカレーターを使わずに、階段を歩くなどという話も出てきます。きっと、結婚して子どもができたというのも影響しているのかな。いつか会ったら聞いて見ようと思います。ふだんの生活の中で感じたことを、ちょっと哲学っぽく語られています。しっとりしたジャズでもかけて、紅茶片手に、少し物思いにふけってみるのもいいかもしれません。