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史書や定説を疑っている人への古代日本千年史 の商品レビュー

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2009/10/04

繩文時代から奈良時代の始まりまでを概觀してゐる。 東アジア史をベースにした渡來人の動きや、日本語の東西アクセントの違ひなどから、古代史を再構築する試みである。 古田武彦の「九州王朝説」によるところが大きいやうに思はれるが、それをもとに更に大膽な假説を提示してゐる。 ただし、率直...

繩文時代から奈良時代の始まりまでを概觀してゐる。 東アジア史をベースにした渡來人の動きや、日本語の東西アクセントの違ひなどから、古代史を再構築する試みである。 古田武彦の「九州王朝説」によるところが大きいやうに思はれるが、それをもとに更に大膽な假説を提示してゐる。 ただし、率直に云つて、よくわからない。 私の理解力が及ばないのかもしれないが、筆者の文章力にも問題があるやうに思ふ。 讀了するのに5日もかかつてしまつた。 實にわかりにくい文章である。 主語と術語、修飾語の關係がごちやごちやとしてゐて、非常に讀み辛い。 やつと讀み終つたといふのが率直な感想だ。 筆者は新聞社に勤務してゐたやうであるが、記者ではあるまい。 記者がこのやうな文章を書いてゐたら致命的である。 2004年10月31日讀了。

Posted byブクログ