トヨタはどこまで強いのか の商品レビュー

日経ビジネス(編者)

2011/10/14

2002年4月初版。約10年前の本です。

トヨタの有名な生産方式は色々な名前で知られています。

TPS,カンバン方式、トヨタウェイ・・・

世界に冠たるトヨタ。

2000年3月期に12兆だった連結売上が
2008年3月期に26兆に倍増した秘訣が
本著に凝縮されていました。

純利益でも0.4兆円から1.7兆円と
単年度利益でも尋常ならざる企業。

業種は違えど前々からカイゼンについて日経などで取り上げられていたので、再度頭の整理のつもりで読みました。

いわゆる提灯記事が主体ですが、
経営トップのインタビューが多く掲載され生の声が聞けたことが秀逸でした。

当時の奥田会長、豊田章一郎名誉会長、張富士夫社長、だけでなく
技術取締役等、多くの現場のインタビューも掲載されています。

私などがトヨタを語るには100年早いですが、今まで表面的にカイゼンを受け取っていたようでした。

「問題を顕在化して解決する作業を繰り返すうちに、
　問題がない状況が不安になって、
　みんなで一生懸命問題を探し求めること」
がトヨタの生産方式の強みだと書かれていたことが印象的です。

結局、経営の要諦は人だと再認識した本でした。