なんじ自身のために泣け の商品レビュー
文革直後の中国、インド、カンボジア、イラン、サウジアラビアなどの紀行文。 著者が自分の気の弱さのせいで生じたいろいろな事態に悩むところが生々しい。 カンボジアのジェノサイド博物館には行ってみたい。
Posted by
イスラム教シーア派の嘆きと悲しみは、むしろイスラームによって古代ゾロアスター文化から切り離された喪失感に由来する。私たち日本人もまた近代合理主義によって父祖の歴史から切り離されたが、私たちは彼らのように精神的に仮託できる物語を消失してしまった。 一方で歴史も伝統も文化の蓄積もない...
イスラム教シーア派の嘆きと悲しみは、むしろイスラームによって古代ゾロアスター文化から切り離された喪失感に由来する。私たち日本人もまた近代合理主義によって父祖の歴史から切り離されたが、私たちは彼らのように精神的に仮託できる物語を消失してしまった。 一方で歴史も伝統も文化の蓄積もない、人工的に捏造された大国アメリカによるグローバリズムの席巻。それはアメリカ人の永遠に満たされることのない寂寥感に対する孤独な復讐なのかも知れない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『拒否できない日本-アメリカの日本改造が進んでいる』で有名となった関岡氏によるアジア・中東旅行記。 以前から、同氏にはある種の期待と親近感を抱いていたが、本書を読んで、自分と多くの共通点を有していることがわかり、嬉しくなったものです。 今回、改めて読み直して、氏の慧眼に驚きました。もっと注目されるべき人物だと思います。
Posted by
- 1