左手首 の商品レビュー
騙し合いの7つの短編作。 ・内会(ないがい) ・徒花(あだばな) ・左手首 ・淡雪 ・帳尻 ・解体 ・冬桜 深町班なども少し出てきますが、多くは詐欺や恐喝を働こうとする犯人の視点で描かれています。 内容は堅気が行う賭場や、事故車の裏事情など・・・ どれも...
騙し合いの7つの短編作。 ・内会(ないがい) ・徒花(あだばな) ・左手首 ・淡雪 ・帳尻 ・解体 ・冬桜 深町班なども少し出てきますが、多くは詐欺や恐喝を働こうとする犯人の視点で描かれています。 内容は堅気が行う賭場や、事故車の裏事情など・・・ どれも欲をかきすぎて最後には痛い目を見ると。。。 大阪弁の軽快なリズムと、筋者の独特な雰囲気といい、黒川ワールドが充分に味わえます。
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黒川博行による、犯罪短編小説集。 いつも通り、倫理観の欠けた登場人物たちの思考がよい。少し考えると非現実的なほど浅薄だが、冷淡で淡々とした書き口がリアリティを生むのだと思う。 また、舞台や悪さの手口にレパートリーがあって、毎回楽しくなる。見せ方も、犯行側と捜査側を分けたり、時系列...
黒川博行による、犯罪短編小説集。 いつも通り、倫理観の欠けた登場人物たちの思考がよい。少し考えると非現実的なほど浅薄だが、冷淡で淡々とした書き口がリアリティを生むのだと思う。 また、舞台や悪さの手口にレパートリーがあって、毎回楽しくなる。見せ方も、犯行側と捜査側を分けたり、時系列を前後させたりと様々。展開はある程度定型であるものの、各話にそういった色があるのも魅力。 規則性と不規則性を持って短編を紡げる作家は、読み飽きない。 3+
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破滅する小悪党を描かせるとホントにうまい。自然に読める。人間そんなに難しいこと考えて行動するわけじゃないし、破滅するわけでもない。だらだら、踏み外していくだけ。
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バブリーな車が好きだなと氏の作品を読むたびに思う。氏のキャラクター構築の基本形的人物が次々に登場して、期待を裏切らない。腐っているという表現にピッタリだ。
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