真説 猿飛佐助 の商品レビュー

亀井宏(著者)

2011/06/06

中途半端であまり面白くなかった。残念。ご都合主義だらけ。しかも著者は、当時の忍びの身分がどういうものかすら知らないご様子。治長や幸村に堂々と面会できるわけもない。

2009/10/04

江戸初期、秀吉亡き後、秀頼を擁して豊臣家の再興を願う淀君をはじめとする豊臣軍と豊臣家の滅亡を図る家康との戦いの舞台となった大阪冬の陣と夏の陣で、豊臣方として真田幸村の下で活躍した猿飛佐助が主人公。大阪城天守閣での家康方の服部半蔵との死闘、冬の陣での宮本武蔵との戦慄の出会い、佐助を豊臣方へスカウトした、淀君御側仕えの於玉との淡い恋心、負けると知りつつ、自分の死に場所として豊臣方に加勢し、佐助を含む十勇士とともに家康軍を翻弄した真田幸村の活躍など、日本史に暗い人でも楽しめる作品。忍者の隠遁としたイメージではなく、明るい好青年として人間臭く描かれた佐助が好ましい。