あなたはどんな「老い」を生きたいですか？ の商品レビュー

谷口郁子(著者)

2011/07/31

【デンマーク】…デンマークの社会福祉は、過酷な自然環境や過去の歴史から人々が学んだ、生きていくための知恵だったのかもしれない。

＜高齢者観＞
～１９６５年　「ケア」（何かをしてあげる対象）
→老人の無力化、そして痴呆
～１９７３年　「オブジェクト」（何かを一緒にする相手）
→自信や自尊心の喪失
現在　「セルフケア」（協力し合いながら、ともに何かを行う相手）
→自己能力の活用、自信や自尊心の強化

【アメリカ】
ナーシングホームの弊害
　①極端な営利主義で運営されている。
　②階層化が非常に進行して、大きな格差となっている。

＜事業者選びの基本＞
①ホームヘルパーや訪問看護婦などがどんなことをするのか、あらかじめ仕事内容を正確に知る。
②どんな生活をしたいか、何に困っているかを明確にし、希望に応じてくれるかを事業者に聞く。
③実際に事業者を訪れ、雰囲気や対応などを見る。自宅の近くの三件ほどを回って比べるのも手。
④ケアマネージャーは身近な相談相手だが、任せきりにしない。自分でも探し、相談する姿勢が大切。
⑤近所の評判や在宅介護支援センターなど相談機関の意見を聞く。
⑥サービスを利用して不満なら、ほかの事業者に替えることも検討。