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アーヴィン英雄伝(1) の商品レビュー

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ニセモノ?英雄がその…

ニセモノ?英雄がその運と性格から周りの信頼を勝ち得、やがて本物の英雄になるという成長が気持ちのいいファンタジーです。

文庫OFF

2010/01/02

仲良きことは、善きこと哉。 ケンタウロス、ドワーフ、エルフ、トロール、 そして、魔法生物とまで親交を深めたアーヴィン殿ですが、 オークとはどこまでいっても敵同士だったようです。 敵役を勤めてくれたオークさんたちを労いたい。 ……… 「アーヴィン様、またお客様が……」 「ヨ...

仲良きことは、善きこと哉。 ケンタウロス、ドワーフ、エルフ、トロール、 そして、魔法生物とまで親交を深めたアーヴィン殿ですが、 オークとはどこまでいっても敵同士だったようです。 敵役を勤めてくれたオークさんたちを労いたい。 ……… 「アーヴィン様、またお客様が……」 「ヨオ、あーびん」  ぬうっと顔を出したのは、なんとトロールである。  それにはさすがに、みんな目が点になった。 だが酒もほどよく回っていたこともあって、すぐに場に笑いが起こる。 「わはは! 千客万来! 宴会は客が多い方が楽しいさ! フィーア、ジョッキ! ニナ、注いで!」 「はいはいっと」  アーヴィンの指示にフィーアがジョッキを渡してニナが注ぐ。 「もう好きなだけ飲んでいってくれ! 今日は祭日に決定だ! かんぱーいっ!」 「かんぱーいっ!」  がっつんと、四つの種族の盃がぶつかり合う。 自然と笑いが溢れ、それぞれの種族の歌が唱和しあう。  誰もが一時すべてを忘れ、酒を汲み交わす。  虚飾に満ちたログートのパーティでは得られなかった充実感が、 この小さな屋敷にはいま、歌と笑いと共に溢れていた。 ………

Posted byブクログ