パパの木 の商品レビュー
私が邦題を付けるなら『パパの宿る木』にするだろう。若くして死んだ父の命が木に宿り、残した母親と4人の子供を守る・・・というファンタジー小説ではなく、若くして夫を亡くした母親が崩壊しながらもこの世で格闘して生きていく姿を、10歳の娘の目線で捉えて描かれた、深くて重たくのしかかる物語...
私が邦題を付けるなら『パパの宿る木』にするだろう。若くして死んだ父の命が木に宿り、残した母親と4人の子供を守る・・・というファンタジー小説ではなく、若くして夫を亡くした母親が崩壊しながらもこの世で格闘して生きていく姿を、10歳の娘の目線で捉えて描かれた、深くて重たくのしかかる物語。 人の命はこの世にたった一つで、喪った人の代わりは誰にもなれない。父親の愛情を母親から得ることはできないし、誰かの愛情を、ほかの誰かから受け取ることなんてできない。そんなことをしようとすれば、人生を台無しにしてしまうことになりかねない。そんな「身近な人の死」について誰もが経験するような物語。
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なんだか、 読んでて変な気持ちになった。 あったかいような、さみしいような、ちょっと怖いような・・笑 いろいろ考えちゃいました。 今まで出会ったことないタイプの本だった。
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かわいい表紙に惹かれて買ったけれど、実際は重く深い本でした。 大切な人が亡くなったとき声だけでも聞きたいと思っていたけれど、もし本当に声が聞こえたとしたら苦しい時間が曖昧に伸びるだけで余計に辛いという事が分かりました。
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