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マットの魔法の腕輪 の商品レビュー

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2010/03/09

舞台は現代のアメリカ。主人公は「物」とお話できる女の子。それもサイコメトリーみたいな無機質な感じじゃなくて、本当に生きているモノとお喋りしているような感覚で会話ができる。そんな彼女が魔法使いの男性と運命的な出会いをし、旅をしつつトラウマとなった過去の出来事と向き合っていく……。 ...

舞台は現代のアメリカ。主人公は「物」とお話できる女の子。それもサイコメトリーみたいな無機質な感じじゃなくて、本当に生きているモノとお喋りしているような感覚で会話ができる。そんな彼女が魔法使いの男性と運命的な出会いをし、旅をしつつトラウマとなった過去の出来事と向き合っていく……。 過去の出来事を探る部分でのミステリー的展開とか多重人格的設定とか、取り立てて特別な話ではないんだけど、とにかく作中に漂う雰囲気とか風景の描写が悲しげでノスタルジックな空気に溢れていて、そんな何でもない部分を読んでいるだけど涙ぐんでしまう、なんとも不思議な作品です。 「スカイクロラ」の(戦闘シーンではなく)日常風景とかが好きな人にお薦めかなあ……。

Posted byブクログ