ウンブラ/タイナロン の商品レビュー

レーナクルーン(著者),末延弘子(訳者)

2014/11/04

先進国なんて、みんな、どこかしら同じような空気を持っているのだろうと思っていた。でも、この本の中のフィンランドは、何かおかしい…？

読み進めるうちに、腹の中からぐつぐつと怒りがこみ上げてきた。正常な環境に恵まれた幸運な人が、異邦人として生きるしかない孤独な素数を、安全な場所から眺めている。

不愉快だ。

タイナロンは読まなかった。

フィンランドの文学は、しばらくムーミンしか読む気にならない。